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全部、夏のせい
第3章 深まる想い
「また、来週に!」とお店を出ると、

「シャネル、行ってみる?」とアラムが言った。


私は首を横に振って、

「雑貨屋さんと、スーパーに行っても良いですか?
寮のキッチンの工事が終わったから、
簡単な食器とフライパン、欲しくて。
それとキャンドル使えなかったから、
懐中電灯を!」
と言った。


「懐中電灯?」と、不思議そうな顔をするので、

「時々、っていうか、
結構停電するの。
月が出ている夜は良いんだけど、
真っ暗な時もあるから。
キャンドルは、火気厳禁で使えないの。
あ!
アラム、キャンドル、お部屋で使う?」と言うと、
可笑しそうな顔で笑った。



「シャネルより、雑貨屋さんなんだね?」と言うので、

「だって、とても似合わないし、
学生にはとても不釣り合いよ?
バッグはお手入れすればおばあちゃんになるまで使えるけど、
お洋服は太っちゃったら着れなくなるし」と頬を膨らませて言うと、
アラムは本当に楽しそうに笑った。


「太ったらまた買えば良いし、
マーサはもっと太っても可愛いと思うよ?
僕の国は貧しいから、
太っていることが富の証だし、
美人だってことになるよ?」と言った。


あれ?
そういえば、アラムの国、
何処だったかしら?

クラスの自己紹介で聴いたはずなのに、
ぼんやり、アフリカの何処かとしか記憶出来なかった。

聴いたことがあるような、ないような、
あまり馴染みのない名前だった。
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