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全部、夏のせい
第3章 深まる想い

前日の夕食で食べ切れなかったポテトと、
朝市で買ったお野菜に、スーパーで買い求めた食材で、
グラタン風のものを作って、
カンパーニュを添えて出した。
デスクで食べるしかないので、
キッチンに置いてあった丸椅子を借りてきたけど、
たっぷりと薔薇を飾っていたので、
ウキウキした気持ちになる。
「あの…。
お肉は使ってないから。
缶詰のツナなら、大丈夫よね?
それとお野菜だから…」
と言うと、
アラムが少し驚いた顔をする。
「いつも、お肉、食べてないし、
ワインも飲まなかったから、
ベジタリアンか宗教的な決まりなのかなと思って…」と言うと、
頷く。
「そうなんだよね。
そんなに厳格ではないつもりだけど、
一応ね?」と言って、
「気を遣わせちゃったね?
マーサ、ありがとう。
美味しそうだね?」と笑った。
カトラリーは一組しか買ってなかったので、
私は持ち歩いていたマイ箸で、取り皿代わりに紅茶のカップの受け皿で食べると、
「器用だね?」と言われてしまう。
「凄く美味しいよ」と言われたけど、
大した料理でもないから、
なんだか恥ずかしくなってしまった。
本当にアラムのこと、知らないことばかりだなと思いながら、
ゆっくり簡単なランチを楽しんだ。
朝市で買ったお野菜に、スーパーで買い求めた食材で、
グラタン風のものを作って、
カンパーニュを添えて出した。
デスクで食べるしかないので、
キッチンに置いてあった丸椅子を借りてきたけど、
たっぷりと薔薇を飾っていたので、
ウキウキした気持ちになる。
「あの…。
お肉は使ってないから。
缶詰のツナなら、大丈夫よね?
それとお野菜だから…」
と言うと、
アラムが少し驚いた顔をする。
「いつも、お肉、食べてないし、
ワインも飲まなかったから、
ベジタリアンか宗教的な決まりなのかなと思って…」と言うと、
頷く。
「そうなんだよね。
そんなに厳格ではないつもりだけど、
一応ね?」と言って、
「気を遣わせちゃったね?
マーサ、ありがとう。
美味しそうだね?」と笑った。
カトラリーは一組しか買ってなかったので、
私は持ち歩いていたマイ箸で、取り皿代わりに紅茶のカップの受け皿で食べると、
「器用だね?」と言われてしまう。
「凄く美味しいよ」と言われたけど、
大した料理でもないから、
なんだか恥ずかしくなってしまった。
本当にアラムのこと、知らないことばかりだなと思いながら、
ゆっくり簡単なランチを楽しんだ。

