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全部、夏のせい
第1章 出逢い

彼はとても残念そうな顔をして、
「そうですか。
でも、マルセイユは危険な街と聴いてますから、
お嬢さん、独りでは心配です。
では、僕も電車で行きましょう」と言い出した。
今度は周りの男性達が、
「えっ?」という顔をして、
何か良く分からない言語で話をする。
そして、
「では、行きましょうか?
あの…お嬢さん、お名前を訊いても?
僕は、…と言います」と言われたけど、
なんだか難しくて名前すら聴き取れなかったら、
少しあどけない顔で笑って、
「難しいですか?
では、アランと呼んでください。
それで、お嬢さんは?」と訊かれた。
「えっと、真麻(まあさ)です。
白川真麻と申します」と言って手を出すと、
そっと握手をしてから手の甲にキスをした。
とても慣れている感じだったけど、
全く年齢不詳で、
若いのか歳を取ってるのかも判らなかった。
アランも同じ印象だったと後から言っていた。
そして、アランだと思ったけど、
本当は、アラムと言っていて、
イスラム教徒に多い名前だということも、
後から聴いた。
「そうですか。
でも、マルセイユは危険な街と聴いてますから、
お嬢さん、独りでは心配です。
では、僕も電車で行きましょう」と言い出した。
今度は周りの男性達が、
「えっ?」という顔をして、
何か良く分からない言語で話をする。
そして、
「では、行きましょうか?
あの…お嬢さん、お名前を訊いても?
僕は、…と言います」と言われたけど、
なんだか難しくて名前すら聴き取れなかったら、
少しあどけない顔で笑って、
「難しいですか?
では、アランと呼んでください。
それで、お嬢さんは?」と訊かれた。
「えっと、真麻(まあさ)です。
白川真麻と申します」と言って手を出すと、
そっと握手をしてから手の甲にキスをした。
とても慣れている感じだったけど、
全く年齢不詳で、
若いのか歳を取ってるのかも判らなかった。
アランも同じ印象だったと後から言っていた。
そして、アランだと思ったけど、
本当は、アラムと言っていて、
イスラム教徒に多い名前だということも、
後から聴いた。

