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全部、夏のせい
第4章 第二夫人?

カーテンのない窓から、朝の光が差し込んできて、
私は目を覚ました。
アラムは床に座って私のベッドにもたれかかって眠っていた。
睫毛が長くて、くるりんとしているのに初めて気付いて暫くぼんやり観ていたら、
目を覚まして、私のことをぼんやり見つめた。
「アラム、脚、痛くない?
板の床、硬かったでしょう?
横になる?」と、
身体を壁の方まで動かしてスペースを空けると、
「えっ?」とアラムが言った。
「床に座ったまま、ずっと付き添っててくれたんでしょう?
それじゃあ、膝が痛くなっちゃったでしょ?」と言って、
枕を外して空いている方に置いてみると、
「良いの?」と言って、
そっとブランケットを捲って隣に横になった。
「あ…靴は脱いでね?
脚、ベッドからはみ出ちゃってる?」と言うと、
アラムは私の首の下に腕を入れて枕元に代わりになってくれてから、
ゆっくりともう一方の手で、背中と腰を撫でた。
「昨日より少し、顔色良いみたいだね?
まだ、痛い?」と訊かれたので、
「お腹と腰が痛くて…。
頭も痛いけど、昨日よりはずっと良いみたい」と答えた。
「撫でててあげるから、
もう少し寝てて?
まだ、早い時間だから…」と言って、
額にキスをしてくれる。
「ありがと…」と言って、
いつもの少し甘くて、大人っぽいアラムの香りに包まれて眠った。
男の人と同じベッドで眠るのは、
生まれて初めてだったけど、
怖いとか、ドキドキするというより、
安心して守られている感じがして、
ぐっすり眠れたような気がした。
私は目を覚ました。
アラムは床に座って私のベッドにもたれかかって眠っていた。
睫毛が長くて、くるりんとしているのに初めて気付いて暫くぼんやり観ていたら、
目を覚まして、私のことをぼんやり見つめた。
「アラム、脚、痛くない?
板の床、硬かったでしょう?
横になる?」と、
身体を壁の方まで動かしてスペースを空けると、
「えっ?」とアラムが言った。
「床に座ったまま、ずっと付き添っててくれたんでしょう?
それじゃあ、膝が痛くなっちゃったでしょ?」と言って、
枕を外して空いている方に置いてみると、
「良いの?」と言って、
そっとブランケットを捲って隣に横になった。
「あ…靴は脱いでね?
脚、ベッドからはみ出ちゃってる?」と言うと、
アラムは私の首の下に腕を入れて枕元に代わりになってくれてから、
ゆっくりともう一方の手で、背中と腰を撫でた。
「昨日より少し、顔色良いみたいだね?
まだ、痛い?」と訊かれたので、
「お腹と腰が痛くて…。
頭も痛いけど、昨日よりはずっと良いみたい」と答えた。
「撫でててあげるから、
もう少し寝てて?
まだ、早い時間だから…」と言って、
額にキスをしてくれる。
「ありがと…」と言って、
いつもの少し甘くて、大人っぽいアラムの香りに包まれて眠った。
男の人と同じベッドで眠るのは、
生まれて初めてだったけど、
怖いとか、ドキドキするというより、
安心して守られている感じがして、
ぐっすり眠れたような気がした。

