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全部、夏のせい
第4章 第二夫人?
冷たいシャワーは辛かったけど、
なんとか気持ちが悪い下半身を洗い流して着替えてから、
スープを温め直した。

パンは固くなっていたから、
小さく切って、
スープの中に入れてしまって部屋に戻った。


紅茶のカップにスープを注いで、
二人でゆっくり飲んで、
カップを洗って、今度は温かい紅茶を飲んだ。

普段、お砂糖入れないけど、
アラムの真似をして、
お砂糖を多めに入れて、
カップを両手で持ってゆっくり飲むと、
身体が温かくなって、
お腹の痛みも和らいだ気がした。



「今日のプチ遠足は何処だったのかしら?」と呟くと、

「マルセイユだって言ってたかな?」と言う。


「ブイヤベース、食べたかったな」と言うと、

「体調、良くなったら、
一緒に行こうね?」と笑った。


初めて会った日の、
電車の景色を思い出して、
随分時間が経ったような気がした。


「あ…。
私、昨日、誕生日だったの。
21歳の…」と言うと、
アラムが驚いた顔をした。


「えっ?
早く言ってよ?
プレゼントも用意してない」と言うので、

「ひとりぼっちの誕生日だと思ってたら、
一緒に過ごしてくれたし、
ほら!
美味しいスープを運んでくれたでしょ?
アラム、ありがとう!
最高の誕生日だった」と言って、
頬にキスをすると、


「21歳か。
プレゼント、させてくれるよね?
体調、良くなったら、
一緒に買い物に行こう」と言って、髪を撫でる。


「じゃあ、もう少し横になってても良い?
多分、午後からなら歩けると思うから」と言うと、

「顔色も良くなってるから、
一度帰って着替えて来るよ。
それで、迎えに来るから。
ゆっくり休んでて?」と笑って、
そのまま、そっと部屋を出てしまった。




一人になってから、
「そうだ!」と呟いて、
ノロノロと立ち上がる。

昨日ざっくり洗ったワンピースと下着、
それと今日、脱いだものとシーツの上に敷いていたタオルを確認して、
もう一度、水と石鹸で洗ってから、
キッチンの奥のコインを入れる洗濯機で一気に洗ってみた。

黒や紺のものだから、血痕、目立たないと良いなと思って、
シーツの上に敷くバスタオル、
もう一枚、買ってこなくちゃと手帳にメモしてから、
ハンドタオルを二枚敷いて、横になった。
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