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全部、夏のせい
第4章 第二夫人?

エルメスを出ると、アラムは小さいカルティエに私を連れて行く。
そして、
「誕生日プレゼント、買わせて?」と言うので、
びっくりして、物凄く間抜けな顔をしてしまった。
「アラム?
ここ、カルティエよ?
宝飾店よ?
高いのよ?」と言っても、
アラムは聞く耳を持たない。
そうだった。
アラムは普段着にエルメスを着るような人で、
高いという基準が私とは違うんだろう。
一番安そうなモノを選ぶ作戦に切り替えることにして、
黙ってお店の中に入った。
「彼女の誕生日プレゼントを買いたいんだけど?」と、
結構な年配のおばさまスタッフさんに声を掛けると、
椅子を勧められる。
もう、逃げられないって感じだ。
どうしよう?
ボールペンとか?
あ、名刺入れとかペンケースは?
と、店内を眺めるけど、
「毎日、身につけるものが良いな。
指輪にする?」と、
アラムは当たり前のように言う。
「指輪とか、普段、付けないから無くしてしまいそうで…」と、
モゴモゴと言い訳をすると、
お店のマダムは、
「でしたら、こちらは?
外れませんよ?」と、ブレスレットを出してくれる。
専用のクロージャーを使って、
ネジを回し止めたら、
それで外さない限り、外れることはないと言う。
それを聴いて、アラムは嬉しそうに、
「じゃあ、それにしようか?」と言った。
「どの色がマーサの肌に似合うかな?」と、
マダムと嬉しそうに話をしていて、
もう、止めることは出来なかった。
「私、ホワイトゴールドのが良いです」と言うと、
「そうだね?
とても似合うよ。
サイズはどうかな?」と言って、
結構、ピッタリのものをマダムが勧めてくれた。
そして、ダイヤモンドが入ったものを並べ始めるから、
「あの…、アラム?
ダイヤモンド入ってるものは、物凄くお高いから、
何もついてないものにしたいです」と小声で言うと、
「どうして?
こっちの方がキラキラして綺麗だよ?」と、
無邪気な顔をして笑った。
そして、
「誕生日プレゼント、買わせて?」と言うので、
びっくりして、物凄く間抜けな顔をしてしまった。
「アラム?
ここ、カルティエよ?
宝飾店よ?
高いのよ?」と言っても、
アラムは聞く耳を持たない。
そうだった。
アラムは普段着にエルメスを着るような人で、
高いという基準が私とは違うんだろう。
一番安そうなモノを選ぶ作戦に切り替えることにして、
黙ってお店の中に入った。
「彼女の誕生日プレゼントを買いたいんだけど?」と、
結構な年配のおばさまスタッフさんに声を掛けると、
椅子を勧められる。
もう、逃げられないって感じだ。
どうしよう?
ボールペンとか?
あ、名刺入れとかペンケースは?
と、店内を眺めるけど、
「毎日、身につけるものが良いな。
指輪にする?」と、
アラムは当たり前のように言う。
「指輪とか、普段、付けないから無くしてしまいそうで…」と、
モゴモゴと言い訳をすると、
お店のマダムは、
「でしたら、こちらは?
外れませんよ?」と、ブレスレットを出してくれる。
専用のクロージャーを使って、
ネジを回し止めたら、
それで外さない限り、外れることはないと言う。
それを聴いて、アラムは嬉しそうに、
「じゃあ、それにしようか?」と言った。
「どの色がマーサの肌に似合うかな?」と、
マダムと嬉しそうに話をしていて、
もう、止めることは出来なかった。
「私、ホワイトゴールドのが良いです」と言うと、
「そうだね?
とても似合うよ。
サイズはどうかな?」と言って、
結構、ピッタリのものをマダムが勧めてくれた。
そして、ダイヤモンドが入ったものを並べ始めるから、
「あの…、アラム?
ダイヤモンド入ってるものは、物凄くお高いから、
何もついてないものにしたいです」と小声で言うと、
「どうして?
こっちの方がキラキラして綺麗だよ?」と、
無邪気な顔をして笑った。

