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全部、夏のせい
第4章 第二夫人?
これは、論理的に説明しないと、
押し切られて一番沢山、ダイヤモンドがついているものを選ばれるヤツだ。

そう思って、丁寧に説明してみた。


「初めてのプレゼントだから、
何もついていないものが欲しいです」

「えっ?」

「それで、これからもずっと一緒に過ごしていけた時の記念日とかに、
ダイヤモンドのついたものを、プレゼントしてください。
それとも、この夏で、
私達の関係は終わっちゃうの?
そう思うなら、
そこの、グルリと一周、ダイヤモンドがついているものを、
今、プレゼントしてください」


私の話を聴いて、
マダムの方が笑い出してしまう。


アラムは少し残念そうな顔をして、

「判った。
じゃあ、指輪も買わせて?」と、
今度は違うことを言い出す。


「へっ?」

「ほら。
出先とかで、マーサが似合いそうなモノを見つけた時に、
サイズを知ってたらすぐに買えるでしょう?」

「だったら、サイズだけ、
測って貰えば良いんじゃないですか?」


「あらあら。
お嬢さんの方が一枚うわてですね?
お測りしますよ?」と、
マダムがクスクス笑いながら、私の薬指のサイズを測って、
メモをアラムに渡していた。


アラムは少し残念そうな顔をして、

「刻印、お願い出来ますか?」と訊いた。


「職人さん、今日は居るから、すぐに出来ますよ?」と言われて、
二人のイニシャルと、昨日の誕生日の日付をお願いしていた。


「こちらでお待ちくださいね?」とコーヒーを出されて、
私だけ椅子に座らせられてる間に、
アラムはお会計をする為に奥に行ってしまった。


…どうしよう?
値札もついてなくて、いくらだったのかも判らないけど、
びっくりするような金額なんだろうということは、
私でも判った。

お返し、しなくちゃ。
でも、どうやって?
何を?

そう考えたら、頭がクラクラしてしまった。
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