この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
全部、夏のせい
第4章 第二夫人?
カルティエのショッパー持って歩くのは、
かなり恥ずかしいと思っていたら、

「お部屋までお待ちします」とマダムが言ってくれたので、
少しホッとして、お店を後にした。


アニエス・ベーにも立ち寄って貰って、
ワンピースを一枚、買った。

何しろ、ワンピース二枚、汚してしまって、
着替えのローテーションが厳しくなっていたから。


流石にアラムと一緒では、
下着とナプキンは買えないから…と思っていたら、
まるで心を読んだかのように、

「そこのカフェで待ってるから、
スーパーも寄って来る?」と言ってくれて、
私は急いで買い物をした。


カフェに行くと、
例のアラムの友達が一緒に居た。


「こんにちは」と言ってみると、
私を無視して、
アラムに少し強い口調で捲し立てている。



えっ?
喧嘩してるの?


と困惑してると、
私に向かって、

「お前は『第二夫人』だからな?
わきまえろよ」と言って、
立ち去って行った。



えっ?
『第二夫人』って、何?


アラムを見ると、
とても苦々しい顔をして、
立ち去るお友達の後ろ姿を見ていた。


とても、『第二夫人』のことなんて、
訊けない表情に震えてしまうと、
アラムは私を観て、
少し困ったような、哀しい顔で、

「行こうか?」と言って立ち上がると、
私の手をそっと握ってそのまま私を抱き寄せた。


「えっ?
ここ、お外よ?」と言うと、

「あ、ごめん」と呟いたアラムの瞳に涙が光ったような気がして、

「アラム?
大丈夫?」と訊くと、

「マーサが居てくれれば、
大丈夫だよ?」と優しく笑って、
しっかりと指を絡めるように手を繋いでくれた。
/323ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ