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全部、夏のせい
第5章 ロザリーの結婚式
「アラム?
大丈夫なの?」と言うと、
アラムは立ち止まって私を抱き締めてキスをする。


そして、
「今週中には離婚が成立するはずだから。
そしたら、結婚、前向きに考えてくれるよね?」と真剣な顔で言った。

「改宗もする。
国には帰れなくなっても構わないと思ってる。
留学、ここの大学院の予定だったけど、
東京の大学に出来ないか、相談もする。
それなら、マーサと一緒に居られるよね?
でも、日本語、判らないけど…」と笑う。


「私がこっちに留学しても良いのよ?
今はまだ、3年生だから、
大学に入り直すことになるのかな?
それか、卒業してから大学院」


「そうだね。
何がベストか、考えようね?
それと、なんの仕事が出来るかも。
学生では、
マーサのご両親が許してくれないよね?」


確かにそうかもしれないと思って、
下を向いてしまう。


「なんだか、急に眠たくなった」と、
突然、アラムが言った。


「えっ?
酔ったんじゃないかしら?
早くお部屋に行って、
お水をたくさん飲まないとね?」と言うと、

「一緒に寝たいけど、
まだ、ダメだよね?」と笑って、
手を繋ぎ直してゆっくり寮に向かった。


階段を慎重に登って、
「おやすみなさい」と言うと、
階段の上から、
アラムの友達がこっちを観ていて、
目が合ってしまった。


「こんばんは?
おやすみなさい」と声を掛けると、

「おやすみなさい」と返事をしてくれた。


あの、いつも怒っていた友達ではなくて、
お水を前に運んでくれた人だと気付いて、

「前にお水を運んでくれて、
ありがとうございました」とお辞儀をすると、
少し驚いた顔をして、

「どういたしまして」と恥ずかしそうな顔で言ってくれた。


「アラム、とにかく、お水をたくさん飲んでね?」と言って、
背伸びをして、頬にキスをして、
自分の部屋に入った。


…本当に結婚、出来るのかな?
と考えて、
嬉しい気持ちと、
大丈夫なのかという不安な気持ちで、
その夜はなかなか眠れなかった。
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