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全部、夏のせい
第5章 ロザリーの結婚式

髪を夜会巻き風にして、母が着物の小物と一緒に入れてくれた真珠のついた簪で留める。
本当はもう少し華やかな髪飾りの方がバランスが良いかもしれないけど、結婚式に列席するなんて想定外で、
授業で着る程度と思っていたから、仕方がない。
着物を着てから、帯を締める。
末廣はなかったけど、
茶扇子があったので、それを帯に刺して、
一応、正装が完成した。
アラムが、
「マーサ、そろそろ時間だよ?」と声を掛けながらノックをするので、
ドアを開けると2秒ほど固まってから、
私の手を取って、そっと手の甲にキスをして、
「とても綺麗だよ」と感極まったような声を出した。
「アラムもとても素敵ね?」と言って、
腕を組んで階段をゆっくりと降りた。
コンシェルジュさんが口笛を吹いて、
「凄く綺麗だ!」と言うので、
恥ずかしくなってしまった。
教会について、
少し後ろの席に二人で座る。
讃美歌が始まると、私も反射的に歌ってしまうと、
アラムが私のことを観て微笑む。
先に新郎が入り、
ロザリーはジャンと腕を組んで、一歩ずつバージンロードを歩く。
神父様の祝福も、
誓いの言葉もキスも、
とても厳かで美しく、
感動して私は泣いてしまった。
式が終わって外の広場で、
お祝いの言葉を掛けたり、
写真を撮ったりした。
ロザリーは本当に美しくて幸せそうだった。
そして、私が作ったブーケとは別に用意していたらしい、
淡いピンクの薔薇の小さなブーケを私に手渡して、
「次はマーサの番よ?
アラム、絶対にマーサを幸せにしてね?」と言って微笑んだ。
本当はもう少し華やかな髪飾りの方がバランスが良いかもしれないけど、結婚式に列席するなんて想定外で、
授業で着る程度と思っていたから、仕方がない。
着物を着てから、帯を締める。
末廣はなかったけど、
茶扇子があったので、それを帯に刺して、
一応、正装が完成した。
アラムが、
「マーサ、そろそろ時間だよ?」と声を掛けながらノックをするので、
ドアを開けると2秒ほど固まってから、
私の手を取って、そっと手の甲にキスをして、
「とても綺麗だよ」と感極まったような声を出した。
「アラムもとても素敵ね?」と言って、
腕を組んで階段をゆっくりと降りた。
コンシェルジュさんが口笛を吹いて、
「凄く綺麗だ!」と言うので、
恥ずかしくなってしまった。
教会について、
少し後ろの席に二人で座る。
讃美歌が始まると、私も反射的に歌ってしまうと、
アラムが私のことを観て微笑む。
先に新郎が入り、
ロザリーはジャンと腕を組んで、一歩ずつバージンロードを歩く。
神父様の祝福も、
誓いの言葉もキスも、
とても厳かで美しく、
感動して私は泣いてしまった。
式が終わって外の広場で、
お祝いの言葉を掛けたり、
写真を撮ったりした。
ロザリーは本当に美しくて幸せそうだった。
そして、私が作ったブーケとは別に用意していたらしい、
淡いピンクの薔薇の小さなブーケを私に手渡して、
「次はマーサの番よ?
アラム、絶対にマーサを幸せにしてね?」と言って微笑んだ。

