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全部、夏のせい
第5章 ロザリーの結婚式
その日は幸せなフワフワした気持ちで過ごした。


「今日は一日、KIMONOのままで居て欲しい」と言われて、
その格好で午後はルーティンになっているエルメスに行って、
マダムに誉められたりしたけど、
まだ、お願いしているバッグは入荷していなかった。


そして、バタバタして行けていなかったアニエス・ベーでアラムの服を見立てたりしてから、
お花屋さんにも立ち寄って、
ブーケのお花のお礼を言ったりした。


その後、アラムはカルティエに私を引っ張って行って、

「婚約指輪を選びたい」とお店のスタッフさんに言った。


「日本ではね。
婚約指輪をいただいたら、『半返し』という習慣があるの。
アラムが物凄い指輪を選んだら、
私、その半返しが出来なくて、
困ってしまうのよ?」と言うと、

「僕の国では、
結婚の時、家とか車とか、金やダイヤモンドのアクセサリーとかを渡すよ?
お返しはしない。
それじゃ、ダメなのかな?」

「ほら?
このブレスレットじゃ、ダメなの?」

「んー。
指輪を嵌めたい」

「だったら、お揃いの指輪にしましょう?
私、アラムの分はプレゼントさせてね?
あ、上限があるの」と言うと、
アラムは渋々、頷いてくれた。


それで、ブレスレットと同じモチーフの指輪にすることにした。


アラムの肌には、断然、イエローゴールド色が似合っていたけど、
私とお揃いが良いというので、
ホワイトゴールドの一回り太いものを選んで、
私はそれより細いものにしたけど、
どうしてもとアラムが引いてくれなくて、
私のものはダイヤモンドがグルリと入っているものになった。


入れる日付は、明日、神父様と相談しようということになって、
ひとまず、そのまま預かって貰うことになった。


私は、エルメスのバッグの分と思っていたお金でお支払いしてしまったので、
帰国までに入荷しても、
バッグは諦めることになったけど、
後悔はしていなかった。
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