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全部、夏のせい
第6章 結婚
「浮気したのは、
僕が不能だから…って言ったんだよ。
でもさ。
僕、結婚した時、まだ、高校生だったんだよ?
それで、いきなり、
露わな格好で迫られても、
ちょっとね。
おい。
アリは、判るよな?」と言うと、
友人は頷いた。


「保守的な国だから、
男女のこととか、話題にもしないし、
よく分からなかったから、びっくりするし、
そういうこと、勿論したこともないし。
それで、勃たなかったら、
『役立たず』って言われてさ。
萎縮したんだよ。
もっと、慎み深いのかと思ってたから驚いたし」と、
アラムは下を向いた。


「連絡しないで、彼女の家に行ったら、
結構なおじさんと裸で寝室に居て、
最初、意味が判らなかったよ。
結婚している第一夫人が、
他のオトコと寝てるとか、理解出来なかったから、
何かの間違いかと思った。
そしたら、僕が不能で、
何もしてくれないからって言って、
笑いながらそいつのを舐めたりして、
自分で跨ってたんだ。
悔しくて、持ってた携帯で動画撮っておいた。
そんなことが何度もあって、
とても一緒に居られないと思ったけど、
親にも言えなくて、
逃げるように最初の留学に行って、
次は大学院に行くからと、
ここに来て…。
それで、マーサに出会ったんだ」と言った。


「俺、そんなこと、知らなくて。
姉さんの浮気のことも。
アラムが単に、姉さんのことが気に入らなくて、
マーサと浮気するつもりなのかと思ってて…。
なんか、ごめん。
マーサのことも、無視したりして、ごめん」と言った。


「裁判所に申し立てして、
離婚、成立したよ?
君の姉さんには申し訳ないけど、
もう、彼女も国に居られないと思うよ?
不貞行為をした女性には厳しいからね?
でも、僕ももう、国には帰らないつもりだから」とアラムが言うと、
アラムの友人のアリは、
「えっ?」と言った。


「マーサと結婚するつもりで、
カトリックに改宗もするつもりだから、
もう、国には帰れないよ」と笑った。


「えっ?
それは、アラムの家が、許さないよ。
マーサが改宗して貰えば良いでしょう?
家も国も捨てるつもりなのか?」と、
アリは真剣な顔で言ったけど、
アラムは力強く頷いて、

「マーサと一緒に居られるなら、
何も要らない」ときっぱりとした声で言った。
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