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体育倉庫の狂宴~堕落する英語教師~
第19章 19
まるで『踏み絵』に臨むような気分で、涼子はもう長いこと、立ち尽くしていた。

畏怖の念に、足が小刻みに震えた。

背中と、額の髪の生え際に、じっとりと汗を掻いていた。

               ☆☆☆☆☆

涼子はまだ、腰まで擦り下ろした競泳水着を着ている。

レンヤも黒いビキニパンツを穿いている。

その彼は今――その頭を出入口に向けて――男子更衣室のほぼ中央の床に、仰向けに横たわっていた。

               ☆☆☆☆☆

いつだったか、”クンニリングス”を施される自分を想像した際、涼子は――特にはっきりとした理由もなく――四つん這いになっている自分を想像した。

レンヤに尻を突き出して、秘部を彼の口で愛撫されている自分を、頭の中で思い描いた。

しかし今のレンヤはどうやら、そうするつもりはないらしい。

               ☆☆☆☆☆

涼子は今、レンヤの下半身の方を向き、仰向けで床に転がる彼の肩を、挟むようにして立っている。

二人はレンヤが”クンニリングス”の授与を宣言した直後に、レンヤの主導の下で、その構図を作った。

涼子が腰を落とせば、涼子の“丸出し”の尻が、レンヤの顔の上に載る――実のところ涼子はそうするよう、レンヤから言われている。

               ☆☆☆☆☆

でも涼子は、出来ない。

この美しい顔立ちの上に、尻を載せることなど、出来ない。

この美しい顔を、自分の尻で冒涜することなど、恐れ多くて到底、出来ない。

だから、涼子は長いこと立ち尽くしている。
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