この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
体育倉庫の狂宴~堕落する英語教師~
第3章 3
涼子は思う。
もしも目の前の、それぞれの組み合わせが恋人同士だったなら、そして今興じている行為にわずかでも“愛”が介在していたなら、涼子はあとほんの少しでも心穏やかでいられただろう。
でも実際には、そうではなかった。
ここにいる四人の男子生徒にとって、彼らが今相手にしている女子生徒は、自分の欲望を発散させることだけを目的とする存在、いわば“玩具”だった。
換言すれば、彼らにとって彼女たちは、いつでも代替可能な存在だった。
また彼らが“玩具”にしている女子生徒は、この四人の他にもいることを、涼子は知っていた。
果たしてその“玩具”が何人いるのかまでは涼子は把握していないが、今日は偶々この四人で、今日は偶々この組み合わせというだけの話だ。
ここで涼子にとって口惜しいのは、女子生徒たちが皆、自分が彼らの“玩具”であることを十分に自覚していながら、この行為に喜んで参加しているという事実だった。
全うな想像力を働かせれば、自分が“玩具”として取り扱われるなんて、自尊心が許さないはずだ。
しかし彼女たちの自尊心は、この四人の卑劣な男子生徒たちによって粉々に破壊されていた。
そして彼女たちは、失ってしまった自尊心の代わりとなる拠り所を求めるように、“愛”のないセックスからもたらされる快楽に、追い縋っていた。
もちろん涼子は、そんな彼女たちを責めるつもりもない。
責めるべきは、彼女たちを堕落させてしまった、この四人の邪悪な男子生徒だ。
もしも目の前の、それぞれの組み合わせが恋人同士だったなら、そして今興じている行為にわずかでも“愛”が介在していたなら、涼子はあとほんの少しでも心穏やかでいられただろう。
でも実際には、そうではなかった。
ここにいる四人の男子生徒にとって、彼らが今相手にしている女子生徒は、自分の欲望を発散させることだけを目的とする存在、いわば“玩具”だった。
換言すれば、彼らにとって彼女たちは、いつでも代替可能な存在だった。
また彼らが“玩具”にしている女子生徒は、この四人の他にもいることを、涼子は知っていた。
果たしてその“玩具”が何人いるのかまでは涼子は把握していないが、今日は偶々この四人で、今日は偶々この組み合わせというだけの話だ。
ここで涼子にとって口惜しいのは、女子生徒たちが皆、自分が彼らの“玩具”であることを十分に自覚していながら、この行為に喜んで参加しているという事実だった。
全うな想像力を働かせれば、自分が“玩具”として取り扱われるなんて、自尊心が許さないはずだ。
しかし彼女たちの自尊心は、この四人の卑劣な男子生徒たちによって粉々に破壊されていた。
そして彼女たちは、失ってしまった自尊心の代わりとなる拠り所を求めるように、“愛”のないセックスからもたらされる快楽に、追い縋っていた。
もちろん涼子は、そんな彼女たちを責めるつもりもない。
責めるべきは、彼女たちを堕落させてしまった、この四人の邪悪な男子生徒だ。