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体育倉庫の狂宴~堕落する英語教師~
第25章 25
然る後、レンヤは――その視線を涼子のバストに向けて――その上で、涼子に尋ねた。

「乳首は、勃ってる……?」

久方ぶりに関心を向けられた乳首だが、それは二つとも――やはり当たり前のように――勃起していた。

「勃ってるわ……」

涼子はそれを認めると、レンヤは今度は呆れたような溜息に続けて、「フフフ」と冷笑し、それから涼子に尋ねた。

「クリチ×ポもビンビン、乳首もビンビン……イヤらしいところを全部勃起させて、涼子は恥ずかしくないの……?」

果たしてどう答えるべきか――涼子は一瞬迷った――が、迷った挙げ句、まずはこう返した。

「恥ずかしいわ……」

続けて、こう付け加えた。

「でも、レンヤ君の前だから、“頑張れる”の……」

羞恥への抵抗を“頑張れる”ということだ――涼子はさらに続けて、こう言った。

「だって、レンヤ君のことを、愛しているから……」

涼子はそこで、背けていた顔をレンヤの方に向けて、もう一度、言った。

「レンヤ君、愛してるわ……」

この時、涼子は先達てレンヤから「オレのこと、愛してるの?」と“冗談”半分に尋ねられて「そんな訳ない」と答えたことを、はっきりと覚えている。

でも特に矛盾していると、涼子は思わない――単純な話だ。

“その時”は愛していなかった――でも“今”は、愛している。

勿論、“その時”と“今”間に横たわるのは、『少しの時間』だ。

でも人間なんて、“一瞬”で恋に落ちることだって珍しくないだろう。

それに――実のところ――今ここに、レンヤを真剣に愛している、自分がいるのだ。

やがて涼子はふと、自分が生まれて初めて、所謂“告白”したことに、思い当たった。

(変な感じだわ……)

涼子は思った――まさか二十六歳にして初めて自分からする“告白”の相手が、十七歳の高校生だなんて……。

尤も、今の涼子が思案するべき事項は、もっと別のところにあることを、”意地悪”なレンヤが指摘する。
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