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第30章 ３０

するとレンヤは、平然と――実に平然と、こう言った。

「ここですれば、いいじゃん……？」

「バカなこと、言わないでよ……」

涼子は軽く苦笑しつつ、そう返した――が、レンヤはその次の瞬間には、クリトリスへの愛撫を再開した。

今度はゆったりとしたテンポで、ゾロリッ、ゾロ、ゾロリィィッ――と、クリトリスを舐め上げる。

それ故に涼子は――相応の快感に包まれながらも――いよいよ焦って、もう一度レンヤに訴えた。

「レンヤ君ッ――あふぁ！あぁ、あはふぁぁ！――ほ、本当にオシッコがッ――んくくく～～～ん！――出ちゃいそうなのッ！だから――んふんふ！――おトイレに行かせてッ！」

するとレンヤはまた舌先を止めて、「フフフ……」と笑ってから、涼子にこう聞いた。

「もしも『オシッコするところオレに見せてくれたら、涼子をイカせてあげる』って言ったら、涼子はここでオシッコ、する……？？」

「する訳ないでしょッ！？」

涼子は即座に、そう答えた。

いくらレンヤのことを愛しているとはいえ、放尿する自分を彼に見られるのは、余りにも抵抗がある。

何より、放尿の場面を披露する代わりに絶頂を与えてもらうなんて、あまりにも取引が破廉恥過ぎる――そう思った。

尤もレンヤは、涼子が返答したその直後には、またクリトリスへの愛撫に取り掛かった。

合わせて彼は――それまでは乳輪に沿って並べていた五本の指先を一旦は解いて――各々、人差指の指先を、乳首の上に添えた。

その指先で、コロリ……コロリ……と、左右交互に、また時として左右一緒に乳首を転がしながら、クリトリスの上で舌先を踊らせる。

そしてそれ以降――涼子が放尿に至るまで――レンヤは舌を使った涼子のクリトリスへの愛撫に集中した。