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第31章 ３１

然れば、ここでもまた神に誓って告白すれば、涼子は腰を下ろすその直前までは、ただ単に『パンツを脱がせるだけ』のつもりだった。

でも実際に腰を下ろして、レンヤの黒いビキニパンツの、“パンパンの膨らみ”が目の前に現れた時、涼子は微かな不満を抱いた。

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絹糸を紡ぐ“繭（まゆ）”のような形をした、その“パンパンの膨らみ”から、レンヤのペニスが“それなりに”勃起していることは分かった。

でもレンヤのペニスが“完全に”勃起した時、それが小さなビキニパンツなどには到底収まり切らない長さと太さを兼ね備えることも、涼子は知っていた。

“それなりの勃起”では物足りない――その微かな不満が、涼子の卑猥な欲望を駆り立てた。

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「ねえ、レンヤ君……」

涼子は”黒い繭”に視線の先を向けつつ、レンヤに聞いた。

「キスしても、いいかしら……？」

レンヤは、クスクス笑いながら、“意地悪く”聞き返した。

「『ダメ』って言ったら、どうするの……？」

「『ダメ』って言っても、するわ……」

涼子は即座にそう答えて、然る後には、唇を尖らせて、その先を丸めた。

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その後、涼子は丸めた唇を”黒い繭”にじりじりと近付けていき――レンヤの許可を求める遣り取りをないがしろにして――その丸めた唇で“パンパンの膨らみ”にチュッ、と口付した。

その最初の口付けは、”黒い繭”の上の端に、した。