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第31章 ３１

その最初の一回の口付けの後、涼子は“右、左、右”の順でそれぞれ三度ずつ、“黒い蚕”に丁寧に、頬擦りした。

頬擦りしながら、涼子は願う。

（レンヤ君、オチ×チン、もっともっと大きく、して……）

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その合計九回の頬擦りを経て、涼子は今一度、“黒い繭”の上の端に、チュッと口付けした。

それから下の端に向けて――チュッ、チュッ、チュッ、チュッ……――と、丸く尖らせた唇の先で口付けを施す。

その口付けの際にも、涼子はやはり心中でレンヤに懇願した。

（レンヤ君、ビンビンに勃てて……オチ×チン、ビンビンに勃てて……）

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やがて唇が下の端に辿り着くと、続けて涼子はレンヤの陰嚢を包む部分に、チュッ、チュッと口付けして、然る後に唇をやや開いた。

舌を真直ぐ、ピンと突き出した――その先を下端に添えた後、顔全体を動かすようにして、“黒い繭”をジリジリと舐め上げる。

そうやって、再び口元を“黒い蚕”の上端に戻した涼子は、そこでやはりもう一度、その上端にチュッと口付けをした。

それから舌を引っ込めると、今度は口を大きく開いた。

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上唇を、その“黒い繭”の上端に引っかけた――その次には口を金魚のようにパクパクと動かして、下唇を“黒い繭”に擦り付ける。

擦り付けながら――涼子は心中で、レンヤに向けて一方的に宣言した。

（パンツ、脱がせるわよ、レンヤ君……？）