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第31章 ３１

赤と黒を等しく配合したような琥珀色の肉茎では、隆々とした筋肉が幾重にも重なり合って、その合わせ目に細い筋を作っている。

さらにその細い筋と、ある部分では沿うように、またある部分では分断するように、太い筋が縦横無尽に走っている――浮き上がった血管だ。

肉茎の根元には、黒々と光る陰毛がタップリと蓄えられている――それが肉茎の迫力を後押ししている。

肉茎の先には、透き通った赤の流線形――亀頭が据えられている。

その流線型は、幾多の筋が走った肉茎の迫力によって美しさを際立たされていると同時に、肉茎よりも一回り大きく、故に涼子にはその美しさが怖かった。

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時に今の涼子は、レンヤに犯された忌まわしい過去は、もうすっかり忘れている――涼子が見ているのは、“恋人”としてのレンヤとの、新しい未来だ。

故に、これから秘部にペニスを突き刺されるその瞬間こそが、レンヤと涼子の”初体験”となるべきで、故に涼子は忌まわしいはずのレンヤのペニスにも、一入の愛情を抱いた。

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涼子は――しばらくの間レンヤのペニスを鑑賞した後、ビキニパンツを彼の足元まで下して、レンヤを全裸に至らしめた。

その後――つい先程、黒いビキニパンツの上からそうしたように――レンヤのペニスの裏側に、頬擦りした。

まずは、右の頬を幾度となく擦り付けながら、

「レンヤ君、愛してるわ……大好きよ、レンヤ君……愛してる、愛してる……」

と、繰り返し“愛の言葉”を囁いて、それから今度は左の頬を擦り付けながら、

「お願い、レンヤ君……この立派なオチ×チン、涼子のドスケベマ×コに突き刺してぇッ！――涼子、欲しいのッ！レンヤ君のオチ×チンを、ドスケベマ×コに欲しいのぉッ……」

然る後、涼子は今度こそ、フェラチオに及ぼうとした。

が――今度はレンヤが、それを制した。

「そろそろ体育倉庫に行こう……」

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そして二人は、体育倉庫に向かうべく、プール脇の男子更衣室を後にした。

その去り際に、涼子が拵（こしら）えた“水溜り”の中に、レンヤは奈津子の水着を落としていった。