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体育倉庫の狂宴~堕落する英語教師~
第36章 36
涼子がマットの上で、四つん這いになっている。

涼子の左隣には、奈津子がやはり四つん這いになっている。

そして二人の、並んだ尻を前にして、レンヤが立っていた。

他方、涼子と奈津子の前には、三組のペアが並んでいる――涼子から見て左から順に『真由子―マモル』、『早苗―マサムネ』、『千春―ヒデアキ』だ。

その三組のペアでは、何れも男子はハードルを“椅子”代わりにして、それに腰を掛けている。

その一方、女子はペアを組む男子の股間を“椅子”にして、そこに尻を載せている――言うまでもなく、彼女達は皆、相手の男子のペニスをその秘部に収めていた。

一同は、“コンテスト”の結果発表を、待っているところだ。

               ☆☆☆☆☆

然れば、涼子は今、四つん這いの身体を強張らせずにはいられない程、緊張している。

でも勿論、この“コンテスト”は『出来レース』で、勝利は涼子に保証されているから、結果の如何に対して緊張している訳ではない。

涼子は、これからレンヤのペニスが“確実に”挿入された際の、その想像も及ばない快感に対して、緊張していた。

               ☆☆☆☆☆

やがてレンヤが、涼子と奈津子に向けて、言った。

「二人とも、目を瞑って……」

言われた通り、涼子は目を閉じる――時を同じくして、ついに結果発表されるその瞬間を前に、体育倉庫は張り詰めた沈黙に、満ちた。


その沈黙の最中にも、涼子の緊張はいよいよその度合いを増す――限界まで高鳴った鼓動が、胸を激しく叩いた。

               ☆☆☆☆☆

ところが――長い沈黙の後、目を閉じている涼子の耳に届いたのは、奈津子の甘い声だった。

「あぁんっ、あっ――あぁん、あぁんぁんッ……」

(え……??)

呆然とする――当然のことながら、涼子は頭が真白になって、ただ呆然とする。

(どういうこと……??)

程なく、涼子は涼子が考え得る唯一の、その可能性に思い当たった。
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