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体育倉庫の狂宴~堕落する英語教師~
第36章 36
――また、意地悪された――

早い話が、“コンテスト”の前提となる『出来レース』も含めて、全てレンヤの“意地悪”だったのだ。

               ☆☆☆☆☆

『出来レース』だの、「勝つのは涼子だ」などと都合の良いことを言って、そうやって涼子の期待を散々煽った挙げ句、最後は涼子を裏切る。

その一連の全てが、彼の“一流”の意地悪だったのだ。

涼子にとっては到底許し難い、同時に到底耐え難い、レンヤの“意地悪”だったのだ。

               ☆☆☆☆☆

(ひ、ひどいわ……ひどすぎるッ!!――ひどいっ!!)

涼子は目を閉じたまま、深く、項垂れた。

さっきまでは鼓動を高鳴らせていた胸に、冷たい水のような悲しみが沸々と、湧き上がる。

やがてその悲しみが胸を一杯に満たし、声を張り上げて号泣しそうになったその寸前だった。

隣りで甘ったるい声を上げる奈津子が、その喘ぎ声の狭間に、思わぬ“一言”を口にした。

「レ、レンヤ先輩ッ、あぁん、うぅんっ――ゆ、指じゃ、イヤぁぁぁ……あぁんっ、うぅんっ」

(指――ッ!?)

そんな奈津子の一言に、涼子が“コンマ二秒”だけ戸惑った、その次の瞬間だった。

“灼熱の快感”が、全身を真二つに引き裂きそうな勢いで――バコォォォォォン!!――と、涼子の秘部に突き刺さった。

そして涼子は“コンマ一秒”の半分のうちに、項垂れていた顔を勢い良く上げた――合わせて、その背中を弓なりに反らした。

然る後、やはり“コンマ一秒”の半分のうちに、涼子はその目を大きく見開いて、その顎を外れそうになるまで落として、その唇から野獣のような“雄叫び”を、吐き出した。

「ぬおおぉぉぉぉんんッッ!!」
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