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体育倉庫の狂宴~堕落する英語教師~
第5章 5
時にマモルは、そんな真由子の要望を、丁寧に聞き入れた。

マモルは、まずは真由子の二つ並んだ柔肉のそれぞれに、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、とフレンチキスを交互に施した。

その後、マモルは柔肉に両手の指先を添えてそれをジンワリと引き裂くと、その下の端に舌先を埋めた。

野苺の粒のようなマモルの舌先が、熟して割れた無花果(イチジク)のようにも見える真由子の秘部の、その裂け目を下から上へじりじりと這い上がる。

その時、真由子はうっすらと瞑った目の、その睫毛をプルプルと揺らして、大きく開いた口から熱の籠った吐息を吐き出す。

やがて舌先が秘孔の入口に到達すると、マモルはそこを集中的に、ねろねろっと舐め回し、そうすると真由子は喘ぎ声を添えて、歓びをマモルに伝える。

「あふぁっ――そこっ、感じるぅっ――あぁんっ、んっ…あっ…あぁん――マモル君っ、そこ、とっても――ふあぁんっ……イイよぉっ、あっ、あぁんっ」

そんな真由子を見て、ここでも涼子は今一度、真由子に唖然とする。

しかしその一方、『目を閉じて口を大きく開けた』真由子の、歓びに満ちた表情を眺めていると、涼子は自分でも気付かないうちに、別の事柄にも興味を抱いていた。

(そんなに、気持ちイイのかしら……?)

☆☆☆☆☆

これまでに四回、この”狂宴”に参加している涼子だったが、実のところ四人のうちまだ誰も、涼子の秘部を舌で愛撫したことはなかった。

付け加えるなら、涼子が今までに“恋人”として付き合った二人の男性の、各々とのセックスでも、涼子はその行為に及んだことはなかった。

つまり涼子は、いわゆる“クンニリングス”と言われるその行為を、これまでの人生において一度たりとも経験したことがない。

しかし涼子はそれで全然構わなかった。

無論、至極有り触れた知識のひとつとして、“クンニリングス”の存在は、随分前から知っていた。

しかし涼子にとってセックスとは、快楽を貪るのではなく、互いの愛を確かめ合う行為である。

(”クンニリングス”など無くても……)愛している男性と静かに繋がっていられれば、それだけで十分だった。
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