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体育倉庫の狂宴~堕落する英語教師~
第37章 37
然ればこの時――千春が涼子の股間に唇を近付けている時、涼子は千春の言葉を疑っていなかった。

と言うよりも、そもそも疑心を抱く以前に、『信じる』『信じない』を問題としていなかった。

それは“先入観”と呼んでもいいかも知れない――涼子は、千春は“優しく”クリトリスを愛撫してくれるものと、思い込んでいた。

でも結局のところ、千春は涼子に『嘘を付いた』――千春がその口元を、涼子のクリトリスに重ねた、その瞬間だった。

――バチバチバチバチィィバチバチバチィィ!……――

千春の舌先は唐突に、しかも最初から激しく上下に揺れる運動で以て、涼子のクリトリスを弾き捲った。

「ヒャハアァァァン!!」

刹那、涼子は“青天の霹靂”の如き猛烈な衝撃に、甲高く叫んだ。

然る後には、全身を痺れさせた挙げ句として、絶叫を上げることすらままならなくさせる快感に、ただ喘ぎ声を震わせた。

「ヒャハァン!!ハウンッッ!!ハアアァァ!!アアンンン!!!ンンンン!!」

震わせながら、涼子は心の中で笠井千春を恨む。

(笠井さんの、嘘付きーーーーッッッ!!!……『優しく』って、言ったくせにっ!!)

然る間に、涼子は喘ぎ声の狭間に言葉を必死に詰め込んで、なおもクリトリスに“鞭の如く”舌先を震わせる千春に、訴えた。

「ヒャフゥンッ!アヒャン!――笠井さんの舌遣いッ、激しいぃぃッッ!!――アヒャハァン!!――ハァンハァンハァン、ハァ~~ン!!……」

尤も「訴えた」それが、果たして“苦言”なのかどうか、涼子自身にも見当が付かない

さらに涼子は続けて、相変わらず『一秒に一回』乳首を舌先で押している、鴨井真由子と佐倉早苗にも、訴えた。

「鴨井さんと佐倉さんは、優しいッッ!!――ハフン!ヒャァン!ヒャンヒャンヒャン!!――ふ、二人は、や、やっ、優し過ぎよッッ!!――ンハァ!アッアッアッヒャ!」

               ☆☆☆☆☆

今は、二人の乳首への愛撫の“優しさ”も、クリトリスを責める千春の舌遣いとの間に“差異”を生んでいて、その“差異”ですら涼子に、並々ならぬ快感をもたらしている。

それは涼子を“絶頂”に導く可能性を孕んでいるが故に、涼子にとっては望ましくない快感だった。
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