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体育倉庫の狂宴~堕落する英語教師~
第40章 40
時に涼子は、三人の男子に“噛まれた”瞬間に小さな、でも強張った呻き声を漏らした。

「く!!」

併せて――再び恐怖の底に突き落とされて――全身を硬直させたが、その様子を見て三人の女子も、涼子が“噛まれた”ことを察したらしい。

然れば今度は千春が、その“余興”へ参加したい衝動のせいか、声を弾ませて早苗にこう申し出た。

「早苗先輩、次は私に『ペロッ』って言わせて下さいッ!」

「うん、いいよ……」

早苗はそう答えてから、ひとつの注意を添えた。

「だけど、あんまり言い過ぎて、涼子先生をイカせちゃ、ダメだよ……?」

千春はニッコリ笑って、大きく頷いた。

こうして、その役目を早苗から譲り受けた千春だったが――ある意味で千春は、三人の女子の中で最も“意地悪”だったかも知れない。

千春は、敏感な部分を“噛まれて”いるが故に発声もままならない、そんな“恐怖の底”にいる涼子に、(他の二人の女子を含めての)会話を強いた。

そして、その会話の途中の不意を衝いて、「ペロッ」と、何度も口にした。

               ☆☆☆☆☆

千春 「先生、怖いですか……?」

涼子 「こ、怖いわ……」

千春 「でも、悪いのは先生ですよね……?」

涼子 「え……??」

千春 「だってこれは、オシッコを奈津子ちゃんの下着の上に漏らした“罰”しょ……?」

(情けない話だが、千春にそう言われるまで、涼子は今の行為が“罰”であることを忘れていた――「怖い」だ何だと訴えながらも、実のところ涼子自身も楽しんでいたのかも知れない。)

涼子 「ええ、そうね……私が、悪いのよ……」

千春 「ペロッ……」

涼子 「――――!!!!」

(例の如く、声は出なかった――が、大きく目を見開いて、身体は勢い良く仰け反らせた。)

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