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体育倉庫の狂宴~堕落する英語教師~
第9章 9
想像力とは、神が人間に与えた最高の贈り物かも知れない。

しかしだとしても、想像力が常にそれを持つ人間の、自由な意思の下にあるとは限らない。

乳輪に沿ってゆっくりと転がる、レンヤの指先を眺めているうちに、涼子はその“真珠”が、勃起した乳首の上をコロッと転がる光景を、思い描いていた。

               ☆☆☆☆☆

それなのに――『それなのに』という接続詞を使っても、きっといいのだろう。

レンヤに委ねられつつある“理性”を認めて、その上で涼子はレンヤの“真珠”のような指先に魅力を感じていた――“それなのに”……。

               ☆☆☆☆☆

長く沈黙していたレンヤが――乳輪の愛撫を継続しながら――久方ぶりに口を開いた。

「奈津子を最初に“ヤッた”時もね、こんな風に奈津子の乳首の周りを、撫でてやったんだ……」

唐突に、そして“楽しそうに”語られ始めたのは、忌まわしい事実である――涼子は(“真珠”が乳首を転がす想像から)ハッと目が覚めた――一方レンヤは、“楽しそうに”続ける。

「そうしたら奈津子、ブルブルブルブル身体を震わせるんだよ……もう『今にも乳首が勃っちゃいそう』みたいな感じで……」

レンヤはそこで「フフフ」という細やかな笑い声を、挟んだ。

「それでね、タップリ乳輪を撫でてから、乳首をそっと転がしてやると、それだけで奈津子の乳首、“ビィィィィィン”って、勃っちゃったんだ……”一度転がしただけで”だよ……?」

レンヤは今度は「ハハハハハッ」と、声を上げて笑い、笑いながら言った。

「あのスケベな乳首を見た時は、笑ったよ……」

「ひどいこと、言うのね……?」

涼子は思わずそう、呟いていた。

奈津子を侮辱するレンヤに、涼子の中でレンヤに対する怒りが、改めて込み上げてきた。

やはりこの残酷な男に、“理性”を奪われる訳にはいかない――と決意を新たにした刹那、レンヤがこう続けた。

「でも涼子先生の乳首は、乳輪すら撫でなくても、勃起してた……フフフ、涼子先生の乳首は、奈津子の乳首よりも、スケベだね……?」

結局のところ、今のレンヤが侮辱したい対象は、涼子な訳だ。
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