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体育倉庫の狂宴~堕落する英語教師~
第10章 10
しかしながら、この“限界の仕草”に挑んだ涼子の勇気にも、レンヤは応じてはくれなかった。

やはり微動せず、例の如く意地の悪い微笑を湛えて、“オネダリ”する涼子の顔を眺めている。

(どうすれば、いいの……?)

涼子は途方に暮れた挙げ句、泣きたい気持ちになった。

子供の頃、両親に連れられて行った遊園地で、迷子になった時の気持ちと、よく似ていた。

やがて涼子は自、分の中の新しい勇気を探して――見付けて振り絞って――とうとう自分の方から、レンヤに顔を近付けていった。

互いの鼻先がぶつからないように、顔を斜めに傾けつつ――舌先を覗かせた自分の唇を、レンヤの唇を目指してジリジリと漂わせる。

そうしながら――涼子は少しばかり、今の自分が信じられなくなる。

まさか自分の方から、男性に“迫る”機会が自分の人生に訪れるとは、思ってもみなかった。

少なくともこういう時、これまで付き合った男性は皆、彼の方から唇を近付けてくれた。

               ☆☆☆☆☆

互いの唇は、涼子の小指の長さ位の距離まで、近付いた。

(後少し……)

物事は、このまま首尾良く達成される――そう思った時だった。

左右ぞれぞれの、勃起した乳首の周囲を、長く長くなぞっていた指先が、各々乳首の真下の位置で止まった。

(――――!!??)

まずは右の乳首が、そっと撫で上げられて――ほんの一瞬の“ずれ”を置いて、続けて左がやはりそっと撫でられた。

タンポポの綿毛が暖かい風に乗ってきて、乳首にふわりと纏わり付いてきたような感覚が――右、左の順で――そこに穏やかに迸った。

「あっ――ん……」

喘ぎ声をレンヤに聞かせる心の準備は、まだ整ってはいない。

故に”不本意な”、はしたない声が漏れた。

               ☆☆☆☆☆

でも――不本意ではあったけど――仕方ないと、涼子は思った。

右の乳首を撫でられた時は、乳輪を滑るレンヤの指先から関心が離れていて、それ故に無防備だった。

だから小さな喘ぎ声が漏れても、仕方なかった。

それに左を撫でられた時には、零れそうになったそれを、(多少鼻から漏れてしまったけど)唇を塞いで、何とか押し留めた。

それよりも憂慮すべき問題は、“小指の長さ位の距離”で、自分が“感じてしまった”顔を、レンヤに目の当たりにされてしまったことだ。
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