この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
体育倉庫の狂宴~堕落する英語教師~
第10章 10
(恥ずかしい……)
それだけなら、まだいい。
(きっと、からかわれる……)
そんな不安に駆られた刹那――“予感”のうち望ましくないものだけが、往々にして的中するように――レンヤが「フフフ」と笑って、言った。
「先生……今、乳首転がした時、先生の鼻の穴が“ヒクッ”ってしたよ……二つ転がしたから、“ヒクッ、ヒクッ”だね……?」
直後、涼子は“振り出し”に戻った――長い時間をかけて、勇気を振り絞ってレンヤに向けた顔を、一瞬にして俯かせた。
するとレンヤが、やはり“意地悪く”クスクス笑いつつ、さも揶揄(やゆ)ような口ぶりで、涼子に尋ねた。
「どうしたの?涼子先生、オレとキスしたいんじゃないの……?」
そうそう耳にする機会のない、横柄な台詞だ。
涼子はレンヤの不遜な態度が、少なからず腹立たしかった――が、情けないことに……端的に言って、涼子はレンヤと、『キスしたかった』。
レンヤがなおもクスクス笑いながら、涼子に声をかける。
「ほら……先生、顔を上げてオレの方を見なよ……?キスして“あげる”からさ……?」
(ふざけないでッ……)
最早“不届き”と言ってもいい、そんなレンヤの態度に、涼子はいよいよ苛立った。
しかしどれだけ腹を立ててみたところで、その“欲望”は治まらなかった。
☆☆☆☆☆
涼子は顔を上げた――まずは正面を見たところで、レンヤがまた、人差指で乳輪をなぞり始めた。
それから涼子が右を向いてみれば、レンヤはやはり意地の悪い微笑を――これから涼子が目指す――唇に、漂わせていた。
それだけなら、まだいい。
(きっと、からかわれる……)
そんな不安に駆られた刹那――“予感”のうち望ましくないものだけが、往々にして的中するように――レンヤが「フフフ」と笑って、言った。
「先生……今、乳首転がした時、先生の鼻の穴が“ヒクッ”ってしたよ……二つ転がしたから、“ヒクッ、ヒクッ”だね……?」
直後、涼子は“振り出し”に戻った――長い時間をかけて、勇気を振り絞ってレンヤに向けた顔を、一瞬にして俯かせた。
するとレンヤが、やはり“意地悪く”クスクス笑いつつ、さも揶揄(やゆ)ような口ぶりで、涼子に尋ねた。
「どうしたの?涼子先生、オレとキスしたいんじゃないの……?」
そうそう耳にする機会のない、横柄な台詞だ。
涼子はレンヤの不遜な態度が、少なからず腹立たしかった――が、情けないことに……端的に言って、涼子はレンヤと、『キスしたかった』。
レンヤがなおもクスクス笑いながら、涼子に声をかける。
「ほら……先生、顔を上げてオレの方を見なよ……?キスして“あげる”からさ……?」
(ふざけないでッ……)
最早“不届き”と言ってもいい、そんなレンヤの態度に、涼子はいよいよ苛立った。
しかしどれだけ腹を立ててみたところで、その“欲望”は治まらなかった。
☆☆☆☆☆
涼子は顔を上げた――まずは正面を見たところで、レンヤがまた、人差指で乳輪をなぞり始めた。
それから涼子が右を向いてみれば、レンヤはやはり意地の悪い微笑を――これから涼子が目指す――唇に、漂わせていた。