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体育倉庫の狂宴~堕落する英語教師~
第14章 14
――しゅぷッ、しゅぷッ、しゅぷちゅッ、ぬぬりゅむぅッ、しゅッぱッちゅッ――

――ムチュッ、ネチャ――「うふぅん」……リュリュ、シュムッ――「ふぅん」……――

(イヤらしい音だわ……何てイヤらしい音なの……)

涼子はそんな、男子更衣室に響くその『二重奏』を聞きながら、その猥褻な響きを比喩するに相応しい表現に、頭を巡らせた。

               ☆☆☆☆☆

躾の行き届いていない子供が、口を開けたままキャラメルを噛んでいる音と、同じようだけど、違う。

春の、雪解け水が作る小川の、そのせせらぎの音とも似ているけど……やはり違う。

――ピチャッ、シュルゥ、ぬちゃぁぁぁ……―― 

キャラメルを噛んでいる音よりも、ずっと甘くて“下品”だ。

小川のせせらぎの音よりも、ずっと深くて“上品”だ。

――ぴちゅっ、ピチュッ、ピチャ、ぴちゃっ……――

               ☆☆☆☆☆

要するに――涼子は思った――この音は結局、“キス”でしか出せない――元へ、“レンヤとのキス”でしか奏でられない音なのだ。

そしてきっと――

深くて“下品”なのは、自分のせいだ。

甘くて“上品”なのは、レンヤのおかげだ。

               ☆☆☆☆☆

涼子は“下品”な音の責を心中で、レンヤに詫びた。

(ごめんなさい、レンヤ君……イヤらしい音を立てて、ごめんなさい……)

その謝罪に続けて涼子は、レンヤにやはり心中で、その破廉恥な欲望を白状する。

(でも私……もっと聞きたいの……もっとイヤらしい音を聞きたい……)

この時、少なくとも涼子の方は、自分の願望を実現するに相応しい状態が、図らずも整っていた。


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