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第14章 １４

じっと見つめ合っているうちに――レンヤが、涼子に微笑みかけた。

涼子は、きっと自分が奏でた“素敵な”『演奏』を、レンヤが褒めてくれているのだと思った。

だから涼子も――やはり“素敵”な『演奏』を披露したレンヤに、微笑みかけた

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そして二人は微笑み合いながら――示し合わせたように唇を開いて、舌を真っ直ぐ突き出した。

その舌を絡ませ合えば、また魅惑的な『二重奏』が、男子更衣室に響く。

――くちゅぅ、くちゅッ、にゅるッ、にゅるしゅぴッ――

――リュリュッ、ヌチュゥ、チュヌチュ――「うぅんっ」……ヌァァチュチャ……「う、あふんっ」……クチュゥ――

そのうちにレンヤが、その濃密な舌の絡め合いに、涼子の興奮を煽って然るべき新しい行為を重ねた。

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レンヤは――涼子と舌を絡ませ合いながら――長く涼子の脇腹に添えていた彼の両手を、涼子の肉体への愛撫に供した。

彼の両手の五本の指が、それぞれ柔らかく立って、その両手はまずゆっくりと涼子の尻へと移った。

“丸出し”の尻である――涼子はこの時、久しぶりに自分の二つの尻肉が、窮屈な奈津子の水着から零れ落ちていることを、思い出した。

恥ずかしかった――尻を“丸出し”にしていたことというよりも、それを束の間でも忘れていた自分が、恥ずかしかった。

しかしそれよりも――さらに恥ずかしいのは、“丸出し”の尻を改めて認識した挙げ句の羞恥に、いよいよの興奮を見出してしまったことだった。

涼子は思う――もし全裸だったら、きっと羞恥は今よりも、ずっと和らいだものだっただろう。

しかし現実には――涼子は奈津子の水着を――腰辺りまで下げてはいるものの――着て、その尻の部分を食い込ませている。

涼子が想像する限りでは、これ以上ない水着の、だらしない“着こなし”だが、言うまでもなく今の涼子は、その“着こなし”を気に入っていた。