この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
体育倉庫の狂宴~堕落する英語教師~
第14章 14
一方、レンヤは両手のそれぞれの、柔らかく立てた五本の指を、涼子の左右の尻肉で滑らせた。

円を描くように、ゆっくりと撫でる――撫でながら、やがてレンヤが涼子と絡ませる舌の、その回転速度を、一気に落とした。

すると涼子もまた――レンヤに合わせることが唯一の正しい在り方であるかのように――舌の動きを緩めた。

それから二人は――炎の下から蝋燭(ロウソク)を伝う蝋(ロウ)のようにゆっくりと、舌を絡ませ――その動きを穏やかにした代わりとばかりに舌の形を、変幻自在に変えた。

               ☆☆☆☆☆

ネットリと、ジットリと、ネットリと……絡ませ合ってみれば、涼子はレンヤの舌に抱かれた自身の舌が、その中で溶けて消えてしまいそうな感覚に捉われる。

それでいて、涼子の舌はジンジンとした疼きでその存在を主張して、ここでもまた二つの感覚――存在の主張と喪失――が孕(はら)む矛盾が、涼子の全身に潜む幾多の性感を、ゾクゾクと疼かせた。

「ハァァァァ……――ハァァァァ……――ハァァァ……」

レンヤの舌に“抱かれて”、涼子は掠(かす)れた溜息を漏らす。

「ハァァァァ……あんっ――ハァァァァ……――ハァァァ……あ、あぁぁ……ハァァァ、ハァァ、ハァァ――」

極々偶(たま)に、その掠れた溜息に、小さな喘ぎの破片が“一粒”だけ迸(ほとばし)って、或いは“一筋”だけ、流れた。

しかし概ね“掠れて”しまうのは、堪能している快感が、“喘ぎ”が載りそうで載らない、その境界を漂っているからだ。

「ハァァァ、ハァァァァ、ハァァ……あんっ――ハァァァ、ハァァァァ……」

もどかしい――本音を吐けば、そうだった。

その本音を別の言い方に変えれば――“一粒”や“一筋”じゃなくて、もっと激しく、もっとイヤらしく、喘ぎたかった。

しかしもうひとつ本音を言えば――そのもどかしさが、涼子にとっては『得も言われぬ快感』だった。
/298ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ