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マゾ女調教のなれの果て : こんな生き物にされたいですか?
第12章 満月を責める

 雄二が吊りをしやすいように、友人が所有する吊床付きの部屋を借りた。防音もしてあるし、責め台、磔台や木馬、その他の責め具が一通り揃っている。この部屋に満月と雄二を呼び出した。約束時間の1時間半も前に来た雄二は愛用の縄をほどいたり束ねたり並べたりしながら待っている。

 部屋のチャイムが鳴った。モニターにマスクをした女が映っている。モニターのスピーカーから聞こえる「こんにちは」という声。ビデオ通話の声に間違いない。「いらっしゃい」と応答してオートロックを解除した。すぐに玄関ドアのチャイムが鳴り、雄二がドアを開けて無言で招き入れた。こちらが2人であることは満月に伝えていない。私以外の人間がいるのにぎょっとしたようだ。


「やあ、満月、直に自分を晒すのはこれが始めてだな。」と私。これでビデオチャットの相手が2人のうちどちらであるかが満月に分かった。

 満月はローラアシュレイの花柄ワンピースを着てセリーヌの白のバッグを手にしていた。満月の顔は檀れいに似ている。もういい年齢のはずだが30代に見えてしまう。美魔女コンテストに出場したら、入賞くらいはするのではないか。水着映えしそうな体もしてるし。

 「こちらは雄二、女を縛り上げるのが趣味」と雄二を紹介する。
 「、、、、はい、、、」とか細い声の満月。私や雄二と眼を合わせることができない。

 「雄二、さっそくだけど、こいつを縛ってくれ。服のままでいい。ちゃっちゃっと。江戸時代の捕縄術で。女囚縛りがいいな。」
 「了解です。」

 雄二が満月に「両手を後ろに回しな。」とはっきりした声で命じた。

 満月は黙って両手を後ろに回した。縛られ慣れているかどうかはこのときすぐ分かる。縛られ慣れていない女は後ろの両腕をだらんと下げる。縛られ慣れている女は両手首を背中の高い位置で組む。満月はもちろん後者だった。

 雄二が流れるように縄をかけてゆく。どうやっているのか分からないうちに満月が縛り上げられていた。菱形のひとつの縄目に両乳が入っている縛りだ。結び目の数が少ないから早く縛れるのだろう。

 縛られた満月に床への正座を命じると、くずれ落ちるようにして正座した。年齢の割に動きが柔らかい。ジム通いを欠かさずにいるらしい。

さらに追い打ちをかけた。
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