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cape light
第3章 会いたい人とか会いたくない奴らとか
「それじゃあ翔、また後で」
「それじゃあ後でじやねぇよ。山名、奢れよ」
「何奢ればいいんだ?」
そう言ったのは権藤だ。
「腹に入るもんなら何でもいい。できれば第一食堂のカツ丼」
あのカツ丼は、間違いなく僕の青春だ。青春、なんと良い響きなんだろう。
「翔、暑さのせいで頭がおかしくなったのか?」
「坂口はいつもおかしいです」
クソガキマリが山名の言葉にそう続けた。そして四人で大笑い。
「だったらこう言ってやる。何でも食うから腹に入るものを奢れ!わかったか!」
「坂口、ここでさ、三回くるくる回ってワンと言ったら、食べ残しのポテチ恵んでやってもいいよ」
いらねぇわ、このクソガキ!という言葉を僕は飲み込む(福さんが居るんで)。
「了解だ。翔、楽しみに待っててくれ」
頼んだぞ山名!僕は心の中で山名にそう声をかけた。
山名と権藤が店を出て行く。ファーロでナンパ。そんなことはどうでもいい。今の僕に必要なのは食料だ。
そして三十分後、ファーロの従業員が僕の食料を運んできてくれた。
light house事務室。
「おおおおお、見事ですね」
そう言ったのはいっちゃんだ。
「これは芸術だな」
福さんがそう言った。
僕の食料を覗き込んだマリは腹を抱えて笑っている。でもってクソガキはこう言い放った。
「坂口、最高じゃん」
僕の腹に収まる食物を見て僕も固まった。
僕の目の前にあるもの……それはスパゲッティナポリタン……だけ。
サラダもなければ飲み物もない。だがそこが問題ではない。問題なのはナポリタンだ。
具なしのナポリタン。
玉ねぎもピーマンもマッシュルームも、それからベーコンもウインナーも入っていない。
ナポリタンと呼ぶには抵抗がある。僕はこの具なしのパスタをこう呼ぶことにする。
「赤色イタリア麺」。
「頂きます」
これより僕は、フォークではなく割り箸で赤色イタリア麺と格闘する。
具はないが、赤色イタリア麺は間違いなく二人前だ。大量の赤色イタリア麺。サンキュー山名と権藤。
一心不乱なってに咀嚼している僕にマリが悪戯をする。
クソガキは食べ残したポテチを赤色イタリア麺の上に乗せたのだ。
しかし!しかし、赤色イタリア麺とポテチの組み合わせも悪くない……と自分に言い聞かせる。
至福のとき、僕にとってそれは満腹になるときだ。
「それじゃあ後でじやねぇよ。山名、奢れよ」
「何奢ればいいんだ?」
そう言ったのは権藤だ。
「腹に入るもんなら何でもいい。できれば第一食堂のカツ丼」
あのカツ丼は、間違いなく僕の青春だ。青春、なんと良い響きなんだろう。
「翔、暑さのせいで頭がおかしくなったのか?」
「坂口はいつもおかしいです」
クソガキマリが山名の言葉にそう続けた。そして四人で大笑い。
「だったらこう言ってやる。何でも食うから腹に入るものを奢れ!わかったか!」
「坂口、ここでさ、三回くるくる回ってワンと言ったら、食べ残しのポテチ恵んでやってもいいよ」
いらねぇわ、このクソガキ!という言葉を僕は飲み込む(福さんが居るんで)。
「了解だ。翔、楽しみに待っててくれ」
頼んだぞ山名!僕は心の中で山名にそう声をかけた。
山名と権藤が店を出て行く。ファーロでナンパ。そんなことはどうでもいい。今の僕に必要なのは食料だ。
そして三十分後、ファーロの従業員が僕の食料を運んできてくれた。
light house事務室。
「おおおおお、見事ですね」
そう言ったのはいっちゃんだ。
「これは芸術だな」
福さんがそう言った。
僕の食料を覗き込んだマリは腹を抱えて笑っている。でもってクソガキはこう言い放った。
「坂口、最高じゃん」
僕の腹に収まる食物を見て僕も固まった。
僕の目の前にあるもの……それはスパゲッティナポリタン……だけ。
サラダもなければ飲み物もない。だがそこが問題ではない。問題なのはナポリタンだ。
具なしのナポリタン。
玉ねぎもピーマンもマッシュルームも、それからベーコンもウインナーも入っていない。
ナポリタンと呼ぶには抵抗がある。僕はこの具なしのパスタをこう呼ぶことにする。
「赤色イタリア麺」。
「頂きます」
これより僕は、フォークではなく割り箸で赤色イタリア麺と格闘する。
具はないが、赤色イタリア麺は間違いなく二人前だ。大量の赤色イタリア麺。サンキュー山名と権藤。
一心不乱なってに咀嚼している僕にマリが悪戯をする。
クソガキは食べ残したポテチを赤色イタリア麺の上に乗せたのだ。
しかし!しかし、赤色イタリア麺とポテチの組み合わせも悪くない……と自分に言い聞かせる。
至福のとき、僕にとってそれは満腹になるときだ。

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