この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
cape light
第3章 会いたい人とか会いたくない奴らとか
「あああ、ばかあっちぇ」
 午後四時、僕といっちゃんでようやく焼きそば屋台を組み上げた。
 今、僕といっちゃんはパイプの丸椅子に座って夕方からの激務に備えている。
「あああああ、ばかあっちぇ」
 何度その言葉が僕の口から出て行ったのかわからない。
 夕方になろうとしているのにまだ三十度を超えている。Fで始まるワードが思わず飛び出しそうな暑さだ。
「ああ、まじでばかあっちぇ」
「先輩、もう立派な新潟県民ですね」
「いっちゃん、それだけは断る。僕は冒険の途中でたまたまこの地に寄っただけの東京都民なんだ」
 ちなみに「ばかあっちぇ」を標準語にすると「とても暑い」になる。
 ばかは人を罵倒するときだけに使うのではない。ここ新潟では後ろの単語を修飾する副詞の役割を担っている。「あっちぇ」とは暑いと言う意味。
 例えば「とても美味しい」を新潟弁で言うと「ばかうんめぇ」になる。
 ※「うんめぇ」はもちろん「美味しい」という意味だ。
「何か増えましたね」
 いっちゃんは屋台の数が増えたと言ったのだ。
「だからlight houseの焼きそば屋台が端に追いやられたわけだ。まぁ、売れないよね。おしゃれなイタリアンと子供の心を鷲頭掴みにするクレープ。誰がさ、焼きそばなんて買うのよ。焼きそばなんて家で作れるじゃん」
「でも先輩、去年は結構売れましたよ」
「買ったのはどうせ長岡のジジイだけだろ? ジジイにイタリアンは無理だよな、ていうか似合わないわな」
「先輩、やばいですよ。声大きいです。長岡のジジイに聞こえます」
「いっちゃん、見てごらん、誰もいないよ。このクソ暑い店の駐車場にいるのは僕といっちゃんだけだ」
「隣見てください」
 いっちゃんがそう言ったので僕は隣に顔を向けた。すると……。
「お前らさ、仕事する気あんの?」
 そう言ったのは四十くらいのスキンヘッドの男だ。腕にはおしゃれなタトゥーが入っている。身長は百七十㎝位で、がっしりした体格をしている。
「休憩中です」
 僕はスキンヘッドに向かってそう言った。
「休憩なげぇえな」
 スキンヘッドがそう返す。
「ふふふ」
 あれ? もう一人いた。二十代前半の細身の女。いい女だ、いやいやアイドル並みに可愛い。
「俺の女見たら、お前ら〇すからな」
 スキンヘッドがそう言って僕といっちゃんを脅した。
 だから僕はその女をガン見した。
/31ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ