この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
cape light
第3章 会いたい人とか会いたくない奴らとか
はっきり言う。僕は誰かに命令されるのが一番嫌いだ。
振り返れば、あのとき……、止めておく。人生を振り返るのは今ではない。僕はそれを数十年後に取っておく。
だが、ちょっと待て。僕の好みではないが、タトゥースキンヘッドの女、まじで可愛い。そして……若い。もしかしたら十代かもしれない。
そんなことを考えていたときだった。
「そこのさ、デカいのと坊主、特にデカいの。しけた面してんな。そんなんでよく客商売できるな」
「……」
返す言葉がないので僕もいっちゃんも無言。
「焼きそばか? その面でそば焼いてもそばが可哀そうだわ」
「同感です」
僕は四十代(おそらく)スキンヘッドの男の言ったことに異論はない。
「はぁ?」
スキンヘッドが僕の顔を睨みつけた。
「だから同感です。僕もそう思います。きっとそちらのお店と違って焼きそば軍団は敗北します。僕は責任を取るつもりです」
「責任?」
と、スキンヘッド。
「そう、責任です。売れ残りはすべて僕が引き受けます」
「ふふふ」
笑ったのはアイドル風の若いお姉さんだ。
「お……奥様ですか?」
僕はお姉さんに向かってそう言った。本当はお嬢様ですかと訊きたかったが、それを言うと取り返しのつかないことが起きそうだっので、急遽お嬢様を奥様に変更した(ナイス!と自画自賛)。
「俺の嫁をナンパしたらただじゃ済まねぇからな」
やっぱりアイドルはスキンの嫁だった。
でもってスキンヘッド、人を脅すことに何のためらいもないのだろう。間違いなくどこかの恐ろしい組織に所属している……(このことについて考えてはいけない)。
「ああ、大丈夫ですよ。先輩が好きなのは熟女ですから」
いっちゃん、笑いながらそう言った。僕は複雑な心境になった。喜ぶべきなのか、それとも悲しむべきなのか。
「そりゃそれで犯罪だな」
「犯罪? どうして年上の女性を好きになる事が犯罪になるんですか?」
しくった。語るに落ちるとはこういうときに使うのだろう。
「ふふふ。私、簔口敏子と言います」
アイドルの名前は意外と地味だった。
「僕は坂口翔です。そして彼は大道一直です。どうぞよろしくお願いします」
「何がよろしくだよ。俺のハニーに手出したらまじでしばきたおすからな」
スキンは嫁をハニーと呼んでいる。
「あの、おじさんの名前は?」
いっちゃん、スキンをおじさんと呼ぶ。
振り返れば、あのとき……、止めておく。人生を振り返るのは今ではない。僕はそれを数十年後に取っておく。
だが、ちょっと待て。僕の好みではないが、タトゥースキンヘッドの女、まじで可愛い。そして……若い。もしかしたら十代かもしれない。
そんなことを考えていたときだった。
「そこのさ、デカいのと坊主、特にデカいの。しけた面してんな。そんなんでよく客商売できるな」
「……」
返す言葉がないので僕もいっちゃんも無言。
「焼きそばか? その面でそば焼いてもそばが可哀そうだわ」
「同感です」
僕は四十代(おそらく)スキンヘッドの男の言ったことに異論はない。
「はぁ?」
スキンヘッドが僕の顔を睨みつけた。
「だから同感です。僕もそう思います。きっとそちらのお店と違って焼きそば軍団は敗北します。僕は責任を取るつもりです」
「責任?」
と、スキンヘッド。
「そう、責任です。売れ残りはすべて僕が引き受けます」
「ふふふ」
笑ったのはアイドル風の若いお姉さんだ。
「お……奥様ですか?」
僕はお姉さんに向かってそう言った。本当はお嬢様ですかと訊きたかったが、それを言うと取り返しのつかないことが起きそうだっので、急遽お嬢様を奥様に変更した(ナイス!と自画自賛)。
「俺の嫁をナンパしたらただじゃ済まねぇからな」
やっぱりアイドルはスキンの嫁だった。
でもってスキンヘッド、人を脅すことに何のためらいもないのだろう。間違いなくどこかの恐ろしい組織に所属している……(このことについて考えてはいけない)。
「ああ、大丈夫ですよ。先輩が好きなのは熟女ですから」
いっちゃん、笑いながらそう言った。僕は複雑な心境になった。喜ぶべきなのか、それとも悲しむべきなのか。
「そりゃそれで犯罪だな」
「犯罪? どうして年上の女性を好きになる事が犯罪になるんですか?」
しくった。語るに落ちるとはこういうときに使うのだろう。
「ふふふ。私、簔口敏子と言います」
アイドルの名前は意外と地味だった。
「僕は坂口翔です。そして彼は大道一直です。どうぞよろしくお願いします」
「何がよろしくだよ。俺のハニーに手出したらまじでしばきたおすからな」
スキンは嫁をハニーと呼んでいる。
「あの、おじさんの名前は?」
いっちゃん、スキンをおじさんと呼ぶ。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


