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cape light
第4章 第4章 大誤算という大誤算は悲惨
これは帆夏の危機だ。違う!全世界の女性の危機だ!立ち上がれ坂口翔!女性を守れ!
だから僕は手を上げた。
「何?」
気のせいかもしれないが、今日の帆夏は僕に対して余所余所しい。
「ワンパック千円じゃ安過ぎます。一万円で売ったらどうでしょうか?」
帆夏のナイスバディをただ見させてはいけない。
「アホ」
そう言ったのはクソガキだ。
しっかり聞こえたからな、覚えておけよこのクソガキ!と心の中でマリに言ってやった(口に出すことは破滅への道に進むことになるんで)。
「それでは皆さん、がんばりましょう」
僕は帆夏に無視された。
おーわかったわかった。僕は帆夏の言った「みなさん」には含まれていなんだ。だったら……。
「私と彼女がシェフね。で、社長はレジ、それから一直と坂口はテーブル担当」
と、福さんが言った。
福さんと(クソガキも入れて)帆夏の間には何となく壁のようなものがあると思っていたが、利害が一致すると女は勝手に自分で作った壁を壊す。
結果なんて言うまでもない、用意した200人分の焼きそばは見事(僕以外の焼きそば軍団にとって)完売した。逆にファーロは完売したものの苦戦を強いられた。そして甘い甘いクレープは焼きそば対イタリアンの戦いの影響は全く受けなかったようで「久須美さん、来年もよろしくお願いしますわ」と、あのスキンヘッドがニコニコしていた。
そして僕は、テーブル担当からも外されて、駐車場に入ってくる車の整理をさせられた。だが、その仕事は正に僕のためにあるような仕事だった。
「にいちゃん、あっちぇ中大変らの。これ飲めてばね。冷えてねぇけどさ、ポテチも食うかね。はいこれ差し入れね」
そう言って僕に生温い缶コーヒーとカル〇ーのポテトチップスが入ったレジ袋を渡してくれたお爺ちゃん、一生忘れません。
おおこれぞ天職、と思った次の瞬間、どこかで見たような黒のレクサス。助手席のウインドウが開いた。冷たい空気が僕に突進してくる。
「坂口さん、お元気?」
森川組社長夫人が僕に挨拶をした。つまり玲奈の母親なんだが、ちょっと目を合わせるのが辛い。
「お陰様で」
「そう、それはよかったわ。玲奈のことよろしくね」
「こんな奴に挨拶してんじゃねぇよ。おい、無駄にでかいの。うちの玲奈に近づいたらただじゃすまないからな」
と、森川組社長。
「……」
やばい。
だから僕は手を上げた。
「何?」
気のせいかもしれないが、今日の帆夏は僕に対して余所余所しい。
「ワンパック千円じゃ安過ぎます。一万円で売ったらどうでしょうか?」
帆夏のナイスバディをただ見させてはいけない。
「アホ」
そう言ったのはクソガキだ。
しっかり聞こえたからな、覚えておけよこのクソガキ!と心の中でマリに言ってやった(口に出すことは破滅への道に進むことになるんで)。
「それでは皆さん、がんばりましょう」
僕は帆夏に無視された。
おーわかったわかった。僕は帆夏の言った「みなさん」には含まれていなんだ。だったら……。
「私と彼女がシェフね。で、社長はレジ、それから一直と坂口はテーブル担当」
と、福さんが言った。
福さんと(クソガキも入れて)帆夏の間には何となく壁のようなものがあると思っていたが、利害が一致すると女は勝手に自分で作った壁を壊す。
結果なんて言うまでもない、用意した200人分の焼きそばは見事(僕以外の焼きそば軍団にとって)完売した。逆にファーロは完売したものの苦戦を強いられた。そして甘い甘いクレープは焼きそば対イタリアンの戦いの影響は全く受けなかったようで「久須美さん、来年もよろしくお願いしますわ」と、あのスキンヘッドがニコニコしていた。
そして僕は、テーブル担当からも外されて、駐車場に入ってくる車の整理をさせられた。だが、その仕事は正に僕のためにあるような仕事だった。
「にいちゃん、あっちぇ中大変らの。これ飲めてばね。冷えてねぇけどさ、ポテチも食うかね。はいこれ差し入れね」
そう言って僕に生温い缶コーヒーとカル〇ーのポテトチップスが入ったレジ袋を渡してくれたお爺ちゃん、一生忘れません。
おおこれぞ天職、と思った次の瞬間、どこかで見たような黒のレクサス。助手席のウインドウが開いた。冷たい空気が僕に突進してくる。
「坂口さん、お元気?」
森川組社長夫人が僕に挨拶をした。つまり玲奈の母親なんだが、ちょっと目を合わせるのが辛い。
「お陰様で」
「そう、それはよかったわ。玲奈のことよろしくね」
「こんな奴に挨拶してんじゃねぇよ。おい、無駄にでかいの。うちの玲奈に近づいたらただじゃすまないからな」
と、森川組社長。
「……」
やばい。

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