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cape light
第1章 ラブホでの攻防
 ふと鬼ごっこというワードが僕の頭に浮かんだ。どうにかしてこの局面を打開しなければいけない。この局面とはエッチしたくてもできないという何とも悩ましい局面のことを言う。
 このままでは僕の精子たちは行き場を失ってしまう。まずい。絶対にまずい。だって僕の精子たちは暴動を起こしかねないくらいに金玉袋の中で叫んでいるのだ。「ここから出せ!」「俺たちは無罪だ!」「俺たちに食料を!」
 そして間違いなく坂口家の名に傷がつく。いや待て待て。坂口家なんてどうでもいい。坂口家なんて大した家ではない。問題は僕の男としてのプライドの問題だ。坂口家男子のペニスがたたなかったでは済まされない!坂口家の役立たず(間違いなく世間から後ろ指を指される)!
「鬼ごっこしようか?」
 僕はくそビッチ玲奈にそう言った。
「はぁ?」
「鬼ごっこだよ鬼ごっこ」
「どこですんのよ鬼ごっこなんて」
 至極当然の疑問だ。
「もちろんここで」
「こんな狭いところで鬼ごっこなんかできるわけなじじゃん。やっぱバケルって最悪だよね」
 バケルって最悪、でもここで怒ってはいけない。うまくエッチまで誘導するんだ(卑怯だが)。
「じゃんけんぽん」
 僕は玲奈に向けて掌を大きく広げた。
「……」
 玲奈不参加。
「あいこでしょ」
「……」
 あいこなんて存在しない。だってくそビッチ玲奈はじゃんけんを放棄しているのだ。しかし僕は無理やり話を進めた。くそビッチ玲奈の不参加に政治的な理由はない。だから僕はもう一度参加……参加なんかどうでもいい。僕のゲームにくそビッチ玲奈を引きずり込む。卑怯者のそしりを受けても構わない。坂口家……そんなものもううでもいい。
「よし、僕が鬼だね」
「はぁ?」
「早く逃げろよ、捕まえるぞ」
「アホ」
「アホで結構です」
 僕は勢いよく玲奈に飛びついた。そして僕は一瞬でくそビッチ玲奈を後ろから捕まえた。悔しいが、ちょっといい匂いがした。
「キモイから離れてよ」
「離れません」
「まじで嫌なんですけど」
「あのさ、これ掴んでみて」」
 僕はくそビッチ玲奈の手を取って、その手を僕の世界遺産に導いた。
「まじキモイ!ていうか変態!」
 大声を上げる玲奈。その大声の原因は。僕の硬くなった世界遺産。世界遺産を掴んでくそビッチ玲奈はキモイ・変態と言いがった。それは僕の世界遺産なんだぞ!と心の中で叫んでみる。
 

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