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cape light
第1章 ラブホでの攻防

あと一歩なんだ。あと一歩。あと一歩で玲奈様を落とせる。違う!落とさなければいけない!がんばれ坂口バケル!
「ひょっとして濡れてるんじゃない?」
馬鹿野郎坂口バケル!その台詞今じゃないだろ!ていうか男としてのセンス無さすぎ。
アホみたいな言葉が僕の口から勝手に出た。これですべてが台無しだ!……が!
「えっ?」
玲奈嬢が漏らしたこの一言。もしかしたら……本当に濡れてる?
濡れてるんだ!絶対に玲奈嬢のおま〇この穴からお汁が出ている……に違いない。チャンス到来!一気に攻め込め!
「合体条件整いました。始めましょう玲奈様」
センスのない言葉二発目。
「……」
玲奈嬢無言。
「さっきとは違うでしょ?」
僕は玲奈様の手をもう一度掴んでその手を僕の世界遺産に導いた。玲奈様の手は僕の誘いを断らなかった。そして僕の世界遺産が玲奈様によってもう一度掴まれる。玲奈様、僕の肉棒をしっかり掴んでいる!感激!
「これって標準サイズ?」
玲奈様が僕にそう訊ねた。
「多分」
そもそも標準サイズって何だ? 男性器にS・M・Lみたいな違いがあるのか?
しかし、僕は僕を褒めるべきだ。標準サイズなら玲奈様に受け入れられる……多分。
違う!多分とか標準サイズとかもうどうでもいいことだ。玲奈様の心の変化を読み取るんだ!玲奈様は不同意ではなく同意の方に傾いている。
「……」
玲奈嬢また言葉を失う。ここだ!この場面で押し込むんだ!チャンス!
「いい匂いがするね」
僕は玲奈様のうなじに鼻を付けてそう言った(だってまじでいい匂いなんだ)。
「キモ」
しまった。僕にはこういう場面でのセンス……ではなく経験がほとんどない。正直に言えば全くない。こういうとき気の利いた言葉が僕の口から出ない。僕はとても残念な人間なのかもしれない(男として)。
しかし、こういうときに僕の中にひっそりと隠れていた本当の僕が現れた。
「玲奈」
初めて僕は森川玲奈を呼び捨てにした。そして僕は感じた。玲奈の体から力が抜けていくのを。
でも本当は「好きだ」と言いたかった。「玲奈、好きだ」と本当の僕が言おうとしたとき、僕の中に潜んでいるもう一人の僕が、後ろの言葉の前に立ち塞がった。
大馬鹿野郎の僕は、後ろから強く抱きしめた。やっぱり玲奈からいい匂いがしてくる。
それから僕と玲奈は結ばれた。
「ひょっとして濡れてるんじゃない?」
馬鹿野郎坂口バケル!その台詞今じゃないだろ!ていうか男としてのセンス無さすぎ。
アホみたいな言葉が僕の口から勝手に出た。これですべてが台無しだ!……が!
「えっ?」
玲奈嬢が漏らしたこの一言。もしかしたら……本当に濡れてる?
濡れてるんだ!絶対に玲奈嬢のおま〇この穴からお汁が出ている……に違いない。チャンス到来!一気に攻め込め!
「合体条件整いました。始めましょう玲奈様」
センスのない言葉二発目。
「……」
玲奈嬢無言。
「さっきとは違うでしょ?」
僕は玲奈様の手をもう一度掴んでその手を僕の世界遺産に導いた。玲奈様の手は僕の誘いを断らなかった。そして僕の世界遺産が玲奈様によってもう一度掴まれる。玲奈様、僕の肉棒をしっかり掴んでいる!感激!
「これって標準サイズ?」
玲奈様が僕にそう訊ねた。
「多分」
そもそも標準サイズって何だ? 男性器にS・M・Lみたいな違いがあるのか?
しかし、僕は僕を褒めるべきだ。標準サイズなら玲奈様に受け入れられる……多分。
違う!多分とか標準サイズとかもうどうでもいいことだ。玲奈様の心の変化を読み取るんだ!玲奈様は不同意ではなく同意の方に傾いている。
「……」
玲奈嬢また言葉を失う。ここだ!この場面で押し込むんだ!チャンス!
「いい匂いがするね」
僕は玲奈様のうなじに鼻を付けてそう言った(だってまじでいい匂いなんだ)。
「キモ」
しまった。僕にはこういう場面でのセンス……ではなく経験がほとんどない。正直に言えば全くない。こういうとき気の利いた言葉が僕の口から出ない。僕はとても残念な人間なのかもしれない(男として)。
しかし、こういうときに僕の中にひっそりと隠れていた本当の僕が現れた。
「玲奈」
初めて僕は森川玲奈を呼び捨てにした。そして僕は感じた。玲奈の体から力が抜けていくのを。
でも本当は「好きだ」と言いたかった。「玲奈、好きだ」と本当の僕が言おうとしたとき、僕の中に潜んでいるもう一人の僕が、後ろの言葉の前に立ち塞がった。
大馬鹿野郎の僕は、後ろから強く抱きしめた。やっぱり玲奈からいい匂いがしてくる。
それから僕と玲奈は結ばれた。

