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暗い部屋の中の 水音
第3章 洋美

1ヶ月後 隆が又 新しいプロジェクトに
携わると言ってきて 又午前様の日々が
始まったが 洋美は幸次とのデートに気持ちが向き 
隆の動向を気にする事も無かった

幸次と濃密な時を過ごし 自宅で夕飯の準備をしている時 
珍しく隆が帰宅してきた

「お帰りなさい 今日は早いのね」 
声を掛けると 

「今夜来客が有るから」 
隆は言い残し自分の部屋へと入って行った

6時半 チャイムが鳴り 
ドアを開けると 両親の姿が

「何? 何か用?」
母親へ問いかけたが 

口ごもりリビングへ案内した時
隆が入って来て 両親へ挨拶を交わし 
チャイムが鳴り 洋美が出ようとしたのを
隆が引き留め 

「 6人分のお茶を 用意して 」 
言うと玄関に向かって行った

隆に連れられ 入って来たのは

・・・あなた・・・・

両親の車の後部座席に座り
走り去る窓の外を 放心した目で眺め
何年振りかで 自宅へ戻った
車中も 自宅へ戻った時も
両親は何も 語らず 重い沈黙の中
自分の部屋のベッドに横に成り
天上を見つめた

部屋は 結婚して家を出た時と変わらずに
洋美を迎えて呉れ 壁にはアイドルの
大きなポスターが その当時のまま
洋美に微笑んで来る

高校生の時 剃刀を用意したな・・・

天上を見つめ 思い出していた
何が理由か 思い出せないが
死ぬと言う 思いに取りつかれた時が有り
学校の帰りに 買い求め
寝る前に それを眺めていた事を

机の引き出しを開け 奥の小箱を開け
長方形の 金属の板を取り出した

明かりの下に 鋭い光を
洋美は見つめ 部屋の灯りを落とし
金属の板を 

手首に当てていた・・・・
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