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暗い部屋の中の 水音
第4章 真奈美
隆の提案で 週末ドライブと誘うと 森田は満面の笑みで
是非 是非 是非と 子供の様にはしゃいでいた
翌週
待ち合わせの駅前で 森田が不安そうに立っているのを 真奈美が連れ
隆の車に案内して 森田は 運転席の隆を見て 驚いた顔をした
程なく美香も駅の改札を出て来て 真奈美が迎え後部座席に座らせ
車は走り出した
真奈美は 助手席から振り向き 森田君 井上さんと二人に改めて紹介し
美香に 隆を紹介した 隆は運転しながら 宜しくと前方を見ながら 挨拶を交わし
1時間程走らせ サービスエリアを見つけ 車を乗り入れ 少し休憩しようかと
車を降り店内に入り コーヒーを自販機から取ると 一つを真奈美に渡し
椅子に腰かけ初めて 4人が 一緒に顔を合わせた時 美香の顔が曇り 俯いた
真奈美は美香と森田に話しかけ 盛り上げようとするが 美香の反応が 弱い
隆はそんな 二人を怪訝な顔で見て 行こうかと声を掛け
車を目的地に 向かわせ 1時間程で 目的地に車を止めた
真奈美は思わず 綺麗と 岡の斜面を見つめた
斜面を青いネモフィラが 咲き誇り
青い絨毯が敷き詰められていた
隆が耳元で 二人にして、おこうと囁き
隆は森田に 昼に あそこでと指さし 真奈美と腕を組み歩き始めた
振り向くと 森田と美香は 並んで 話をしながら 付いて来るが
美香の視線を 背中に感じていた
昼に成り 何時の間にか 美香達とはぐれ 隆と青い空の下咲き誇る
ネモフィラに目を奪われ
二人 何も話さず歩き 待ち合わせのレストランへ 向かった
美香達はまだ 来ていないようで 窓際の席が埋まって居た為
入口の見える席に座り 二人を待った
程なく二人が入って来るのを見て 手を上げ 森田は嬉しそうに
美香をエスコートしていた
昼食を4人で食べ 森田は一生懸命美香に話しかけるが
美香の表情はすぐれない
午後も 二組は別々の行動を取り
帰宅し
真奈美は美香に どうだった? とラインで聞くと
来週 デートの約束をしたと 返事が返って来た