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女優なんて…
第2章 女優 涼風あかね

「はいはい…わかりましたよ…」

演技が巧くて
押しも押されぬ人気女優さんなのかどうかわかりませんが、我が儘ばかりのこの女性を私は好きにはなれませんでした。

ベッドから使い込んだ敷布団と掛け布団を下ろし、レンタルの羽毛布団をベッドにセットしてあげると、待っていたかのように涼風さんはベッドにダイブして「フカフカで超気持ちいいわ」と上機嫌です。

こちらは布団の上げ下ろしで
すっかり汗まみれになってしまいました。

「まあ!あなた、汗まみれじゃない
そうだわ!お風呂に入りましょうよ!
これからお世話になるんですもの
あなたのお背中を流してあげるわ」

いえいえ、そんな…
ロケに来ていただいた大切なお客様にそんなことは出来ませんと辞退したのですが
一度言い出したらキリがないことを
わずかな時間ですが一緒にいて理解していましたので、恐縮ですが彼女のやりたいようにさせようと思いました。

一緒に入浴して私は驚きました。
涼風さんは、お顔も大層美人で美しいのですが
お体もそんじょそこらのヌードグラビアの女性よりも綺麗でした。

そのことを正直に感想をのべると
「うふふ…やっぱりせっせとエステに通っている甲斐があるってものよね」と
名前のように涼しい笑顔を私に見せてくれた。

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