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女優なんて…
第2章 女優 涼風あかね

さらに彼女は
「お風呂から上がったらワインが飲みたいわ」と言い出す始末です。

「すいません…私、お酒は飲めないのでワインは置いてないんです」

「まあ!飲めないなんて可哀想ね
今夜は我慢してあげるから
明日にでも買っておいてよね」

え~?買いに行かされるの?
一番近いコンビニでも車で片道30分はかかるのにぃ…

二人がお風呂から上がると
マネージャーの方がビールのロング缶を3本用意していました。

「あら、気がきくじゃない」

「風呂上がりは喉が乾いていると思いましてね
村長さんのところに行って分けてもらって来ました」

マネージャーって、
こんなところまで気を回すんだと、
私は感心してしまいました。

「さあさ、乾杯しましょうよ」

私が飲めないとわかっているのに
プシュっとリングプルを引いて
私のところにドンっと一本置いてきました。

飲めません!っと断るのも悪いので
私はコップに少しだけ注いで
「後はお二人で飲んでくださいね」と言うと
そう?悪いわねと
それを美味しそうに飲み干してしまいました。

私、ホントにアルコールには弱いんです
コップに半分ほど呑んだだけで
体がカァーっと熱くなってきました。

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