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女優なんて…
第12章 涼風あかねと安岡健一
「堅いことを言うなよ、これからよろしくやろうぜと言ってやってんだよ!」
再び彼に腕を取られて
強引に座らされた。
「きゃっ!」
手を力ずくで引き寄せられて
あかねは思わずソファーで体勢を崩して倒れ込むように安岡の胸に抱き寄せられた。
「俺と仲良くしておいた方が
後々の仕事が楽になるんだからさ」
彼は身軽にサッと彼女の体の上に覆い被さってきた。
「いやっ!やめてください!!」
あかねは男の胸板を押して引き剥がそうとした。
「ん?拒むのかい?
それとも大声を出して人を呼ぶか?
そんなことをしたらお前が俺を部屋に招き入れたってスキャンダルになるよ?
それでもかまわないんなら、どうぞ大声をあげな」
そんなことをしたら住んでる所がバレてしまって
変な奴にストーカーされても知らないぜ
そんなことを言いながら
安岡は涼風あかねに馬乗りになって
彼女の自由を奪うと、余裕でシャツを脱ぎ始めた。
「ね、冗談はここまでにして…
こういうことをするのって、お互いが好感があってこそ成り立つんでしょ!
私、悪いけど、あなたの事は全然好きでもないですから!」
いちいち返答をするのが面倒くさくなったのか、
安岡は無言であかねのスカートを捲ろうとする。
捲りあげられては、その都度スカートの裾を直す涼風あかね。
そんな、スカート捲りの攻防がしばらく続いた。