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女優なんて…
第12章 涼風あかねと安岡健一

安岡が全裸の女と寝ていて触らない筈がない。
当然、スタッフは布団の中の行為を想像して
男性スタッフは勃起させ、
女性スタッフは足をモジモジさせていた。

「本当にヤってないですよね?」
マネージャーの樹(いつき)は心配そうに大白川監督にお伺いを立てた。

「撮(うつ)さなきゃ別にいいじゃない。
あの子だって、ネンネじゃないんだから
別に挿入されようが減るもんじゃないだろ」と
生本番をしてくれるのをひそかに期待していた。

最初はさり気なく当てる感じで触っていたが安岡だったが、あかねが演技で出している喘ぎ声に
我慢できずフルにボディをタッチしてきた。

「やめてよ!撮られないんだから愛撫しているフリでいいじゃない!」

思わず金切り声をあげてしまったので
監督は「カット!!」と叫んで手にしているメガホンを床に叩きつけた。

「なんだよ!折角、いい画(え)が撮れてたのにぶち壊しやがって!
お前、大女優のレッテルを頂いて図に乗るんじゃねえぞ」

数々の女優賞を手にした涼風あかねに
容赦なく罵声を浴びせる。

「監督の言う通りさ、さっさと撮り終えないと夜中になっちまうぞ」
安岡が同じようにあかねを小バカにした。

『いいわよ!やればいいんでしょ、やれば!』

涼風あかねは深呼吸をして
役柄の深雪になりきろうとしていた。

おっぱいやら下半身やらを触っていくうち、演技であったはずの喘ぎ声が演技でないように聞こえてくる。

見ると乳首はビンビンに勃っており、心なしか下も濡れている。その時は愛撫のシーンなのでとりあえずここでカット。
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