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女優なんて…
第14章 初舞台
演技なのか、それとも素に戻って男としてメリーを求めているのかわからないほど、
鬼気迫る勢いでメリーの服を脱がして行く。
「ちょっと…あなた、マジになってるんじゃないでしょうね」
監督の近藤に聞こえないように
体を合わせながら清水の耳元でメリーが非難した。
「マジでお前を犯そうと思っているさ」
ほら、触ってみなよ
そう言ってメリーの手を取って股間へ導く。
「ひっ!?」
固くて熱い隆起を握らされて。
ちょっと監督!!
男優を叱ってもらおうとして
近藤と目が合うと
「いいぞ、いいぞ!それこそ俺の求めていた演技だよ!」と
叱るどころか清水を褒め称えていたので
清水はますます調子づいてメリーの股を割り開いた。
「ホン(脚本)にこんなことをするって書いていないわ!」
監督!これでいいんですか?と
メリーは監督を睨み付けた。
「続けろ!
多少のアドリブなんて生の舞台には付きものだ
男性客を勃起させ、女性客の股間を濡らせてやろうという根性はねえのかよ!」
『根性?』
昭和の精神論じゃあるまいし
そんなことを言われてはたまったものではない。
「降ります!私、このお芝居を降ろさせてもらいます!」
そう言えばメリーの機嫌を取りなそうとして
清水の行為を止めてくれると思った。