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女優なんて…
第14章 初舞台

通し稽古も一通りやらされて
頭の中がパニックになりそうでした。

「大丈夫、俺がきっちりとフォローしてやるさ」

明日の本番で今日のメリーのように
満員の観客の前でハメる事を企んで
清水は親切な男というイメージを優美子に植え付けた。

「はい、よろしくお願いします」

清水の毒牙にかかろうとしているのも知らずに
優美子は頼りにしていますからと
丁寧に頭を下げた。

劇団員の皆さんが帰ったあとも
優美子だけ居残りをさせられて
近藤とマンツーマンの指導が始まった。

厳しい指導のお陰で
なんとか台詞の抑揚もついて
優美子自身、なんとかいけそうな気がしてきた。

「よし、かなり仕上がってきたじゃないか
あとはラストのラブシーンを乗りきれば
初日としては上出来になるかもしれんな」

「そこはどのように演じれば?」

台本には舞台中央のベッドで愛し合う二人としか書かれていない。

「文字通り愛し合うんだよ
なに簡単さ、裸になって清水のリードに任せればいいんだから」

その言葉で私が覗き見たメリーさんと清水さんの舞台上のセックスと繋がった。

「それって…メリーさんが抱かれていたシーンですか?」

「ああそうさ、まさか処女ですなんてのは言いっこなしだぜ」

もちろん処女ではないけれど
メリーさんの言うように本当にセックスをする必要があるのですか?

私は唯一このお芝居で納得のいかないシーンだと思った。

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