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女優なんて…
第15章 女優デビュー

「では、あくまでも彼女はうちの劇団員ということで?」

「ええ、それで構いません
ただ、映画に出るなら私の作品以外はご法度という契約をしたいのです」

それならば優美子が売れれば劇団もクローズアップされるし、一石二鳥だと考えた。

「いいでしょ、その方が彼女の為でしょうしね」

契約が結ばれて
大白川監督は涼風あかねに目配せをした。
彼女がしゃしゃり出てくれたお陰で
監督も冷静さを取り戻し
契約を穏便に済ませることが出来たからだ。

男二人を落ち着かせるために
わざとあかねが怒声を上げたのだから
やはりあかねはそんじょそこらの女とは違って
頭の回転の早い大した女だと大白川監督は彼女にたいして一目置くこととなった。

「そう言うわけだ…」

監督からお呼びがかかったら
お前にはそちらを優先してもらうからなと
捕らぬ狸の皮算用をして近藤はニヤついた。

「私は…与えられたお仕事をこなすだけです
ただ…」

「ただ何だい?」

私が口を挟んだものだから
わがままを言い出すのかと
三人の視線が私を貫きました。

「映画に出るなら…
脚本は…桐生さんでお願いしたいんです」

「桐生?あんな三流脚本家なんて監督は気に入らないと思うぞ」

「いや…その男がどんなホン(脚本)を書くのか
一度書かせてみようじゃないか」

マンネリを防ぐためには
どんどんと若い子にチャンスを与えてみるのもいいだろうと、大白川監督は私の条件を飲んでくれた。

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