この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
女優なんて…
第15章 女優デビュー
翌日の舞台あいさつでは
安岡は終始ご機嫌だった。
質疑応答ではマジで挿入しているのではないかと
次々と質問が浴びせられたが
涼風あかねは「それは皆さんのご想像にお任せします」と挿入しているように見せかけて本当は疑似セックスなのよとシラを切るつもりだったのに
安岡はフラッシュライトを浴びせられるのに高揚して「ええ、ヤっちゃいました。出演している女の子全員とカメラの前でモロに入れちゃいました」と白状したものだから会場は蜂の巣を突っついたような大騒ぎになった。
「記者の皆さん、冗談ですからね
彼なりのリップサービスですから」
あかねは騒ぎを収めようと躍起にならねばならなかった。
司会進行者から「では、この辺で記者会見を終わらせていただきます」と
こちらも慌ててインタビューを打ち切る言葉を言ってくれたのに
「皆さん、バンバン記事にしてくださいね」
もう、ヤリまくったんですから。なんて言いながら
安岡は舞台袖に引っ張られながらも腰をカクカクさせて生挿入をアピールし続けた。
「もっと話を聞かせてください!
助演女優の新人の女の子はどうして欠席なんですか?」
食い下がる記者を睨み付けて
「あの子は体調不良なの!」と捨て台詞を吐いて
安岡の手を引いて無理やり舞台袖に引っ込んだ。