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女優なんて…
第3章 マネージャー 樹 憲史

「起きてしまったんですか?」

マネージャーの樹(いつき)は
悪びれた様子もなく、
腰を振りながら普通に涼風さんと会話を始める。

「そりゃ起きるわよ
優美子さんの悩ましい声が
隣の部屋にバンバン漏れてくるんだから」

そんなことを言いながら
マネージャーの樹(いつき)に向かって
「やっぱりあんたにも男の部分が残っていたのね」
そう言って、記念だからたくさん写真を撮ってあげるわねと再びスマホカメラのフラッシュが煌めいた。

「止めてください!撮らないで!!
それよりもこの男を叱ってください!」

「樹(いつき)にも楽しいことがなきゃこんな仕事なんてやってられないものね」

涼風さんは私たちが結ばれている股間を覗き込んで
何枚も結合部の写真を撮影して行く。

「だめぇ!そんなところを撮らないでぇ!!」

途端、私の中がギュウギュウに締まる。

「だめぇっ!そん…な…したらっ」

「君、誰かに見られている方が感じるんだね?
スッゴク締め付けてくるよ
涼風も起きてしまったことだし、
もう声を抑える必要もないよ…
ほら、たくさんいやらしい声出しても大丈夫だから」

「そ、そんな…やらし…くないんぅっ!」

彼の言う通りでした。

本番を見られているうえに写真まで撮られて
私はとんでもなく感じちゃっていたんです。


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