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女優なんて…
第6章 本番
「安岡さん…」
私は涼風さんの代役で深雪を演じなければいけないのに、
役名でなく彼の名を呼んでいた。
安岡は小さく頷いて
キスをして指をゆっくりと抜く。
それから、ちょっと待って、と言って
すでに硬くなっている己のソレを
ズボンのジッパーを降ろして引っ張り出した。
「あの野郎!調子に乗りやがって!!」
監督!いいんですか?と
「カット!」の声を出してもらおうと
大白川監督の顔を覗き込んだ。
「いいんだよ!
カメラが撮ってしまったらボカシでもモザイクでも入れりゃいいんだからよぉ!」
これこそ、俺の求めているリアリティーなんだからよぉ!
大白川監督は、そう言いながら
私と安岡の痴態を見て、
股間を膨らませながらグニグニと揉んでいた。
男の股間を見て、滾る男根を見せつけられて
『まさか?本当にヤっちゃうつもり?』と
及び腰になった。
『まさかね…きっと安岡さんは
調子にのってイチモツを引っ張り出したけど
きっと監督からカットの声がかかるはずだわ』
「ほら、握ってごらん
昨夜、テレフォンセックスで想像していた僕のモノだよ」
いつまでも「カット」の声が掛からない。
私は安岡さんのイチモツを握らされて
『ああ、本当にするんだな』と妙に実感した。
気づけば安岡さんの息も荒い。
興奮してくれているの?
私が握ってあげたことで
そんなにも興奮してくれているの?
安岡の私を見つめる目が、いつもの目じゃない。
溶かされてしまいそうなほど熱をはらんだ目に、
ドキリと一際胸が高鳴る。