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女優なんて…
第6章 本番
自然と乱れる呼吸の間で、
安岡さんの何かを我慢しているような
苦しげな表情が目に入った。
我慢してくれてるんだ…
私のアソコの具合がいい証拠だと嬉しかった。
熱に浮かされた頭でそう思って、
私は安岡さんの頭に手を伸ばした。
「…何、してんの?動いてよ…」
私は笑って安岡さんの頬を撫でる。
「私、大丈夫ですから…」
そのまま胸元に彼の頭を抱き寄せて、
ゆっくりと撫で続ける。
「あなたの好きにして」
ささやくようにそう言うと、
安岡さんは動かずにジッとしている。
どうしたんだろうと思っていると、
「…俺の好きなようにシテいいんだろ?」
そう言うなり私の膣(なか)でビクンビクンと
ペニスを跳ね上げた。
誠二役の安岡さんは
頭を上げて優しくキスをすると、
少しずつゆっくりと腰を動かす。
少しずつ動いてくれる、
きっとそれは彼にとって焦れったいはずなのに。
大事にしてくれているんだと思った。
私は深雪になりきって誠二役の安岡に
思いきり抱きついた。
ようやく奥まで入りきったときには
彼は汗だくで、荒い息をこぼしていた。
私は何とか顔を上げて、安岡さんにキスをする。
彼も腰を動かさないまま、私に何度もキスをする。
繋がった部分がひどく熱を持って、
けれどだんだんと自分の体のようになじんでくる。
舌を絡めて、抱き合って、
すごく満たされているのに、
少しずつ物足りないような気持ちになってしまう…